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Astell&Kernハイレゾ技術とK-POP文化が融合したブランド「Astell&ASPR」始動

 Astell&Kernのデジタルオーディオプレーヤーなどを手がけるIRIVERと、K-POP音楽コンテンツなどを展開するSM Entertainmentは、共同で“デジタルライフスタイル”を提案するブランド「Astell&ASPR」を設立。CES 2018にブースを出展した。

Astell&ASPRブース

 Astell&Kernが持つハイレゾオーディオ関連技術や、SM EntertainmentのK-POPやコンテンツなどを活用。オーディオ/IoTなどのデジタル技術と、ファッション/音楽などのライフスタイルを融合させた新たな体験の提供を目指したブランドとしてAstell&ASPRを設立した。

 今後のビジネス展開を見据えて、コンセプトなどを紹介するブースをCESに出展。オーディオ製品やカラオケ用STBなどを参考展示している。

Astell&ASPRブランドのコンセプト

aptX HD/バランス対応DACアンプや、Michelleの特別モデルなど

 ハイレゾオーディオ製品では、AKハイレゾプレーヤー「KANN」のAstell&ASPRバージョンを披露。KANNは、強力なヘッドフォンアンプを備え、デュアルメモリーカードスロットを備えたモデルで、DSD 11.2MHzまでのネイティブ再生にも対応する。

KANN_ASPR Edition

 Bluetooth搭載のコンパクトなDAC/アンプ「XB10_ASPR Edition」も展示。iPhone/Androidスマホなどの音楽をワイヤレスで受信してイヤフォンなどで聴けるほか、ハンズフリー通話にも利用できる。高音質コーデックaptX HDの受信にも対応。イヤフォン出力はステレオミニのほか、2.5mmのバランス出力も備える。

XB10とMichelleのASPR Edition

 XB10と組み合わせて展示していたのは、Astell&KernとJerry Harvey Audioのコラボイヤフォン「Michelle」のASPRバージョン。3ウェイ/3ドライバのユニバーサル型イヤフォンで、FreqPhaseテクノロジーにより、各ドライバの時間軸と各帯域の位相を制御している。

 いずれも、Astell&Kernのポータブルプレーヤーが対応しているストリーミング再生機能のMQSをサポートする。

各モデルのブラックとシルバーも展示
ブース内には、既存のA&Ultimaプレーヤー「SP1000」(右)や、デスクトップ用アンプ「ACRO L1000」(左)も

テレビでスマートカラオケできるSTB

 スマートフォンでカラオケが楽しめるSM Entertainmentの「everysing」を、テレビで利用できるAndroid 6.0搭載のSTB「everysingTV Box」を紹介。スマホをリモコンとして、テレビでスマートカラオケができる「everysingTV」として紹介している。

everysingTVのカラオケ体験コーナー

 新曲がインターネット経由で日々追加されるほか、歌唱した曲の投稿なども可能。好きな歌手とデュエット体験できる機能なども備えている。

STB「everysingTV Box」

 日本で近日発売されるACTIVO(アクティヴォ)ブランドのポータブルオーディオプレーヤー「CT10」で採用されたAstell&Kern製のモジュール「TERATON」も紹介。DACやクロックジェネレーター、ヘッドフォンアンプなどAKオーディオプレーヤーの主要機能を一体型のモジュールにしたもの。音質を犠牲にせず、製品の小型化を実現できる点を特徴とする。

TERATONのモジュール(左)

 TERATONは、ポータブルプレーヤー以外のAV機器や、スマートフォンやタブレット、PC、カーオーディオ機器などへの搭載も想定している。なお、TERATONという名称は、TERA(1兆)、A(Astell&Kern)、TONE(音)を組み合わせたもので、多種多様な音の世界といった意味を示している。