日立、8倍録画対応の最薄35mm液晶TV「Wooo UT800」
-アクトビラや画質自動調整も。32型もフルHDに
株式会社日立製作所は、ディスプレイとチューナユニットの分離型を採用する薄型液晶テレビの「Wooo UT800シリーズ」を5月中旬より発売する。サイズは47/42/37/32V型の4モデルで、価格はいずれもオープンプライス。店頭予想価格は下表の通り。
サイズ | 型番 | パネル | カラー | 店頭予想価格 |
47V型 | UT47-XP800 | フルHD倍速 | クリスタルブラック(B) | 43万円前後 |
42V型 | UT42-XP800 | 35万円前後 | ||
37V型 | UT37-XP800 | フルHD倍速 | 30万円前後 | |
32V型 | UT32-XP800 | 24万円前後 |
ディスプレイとチューナユニットである「Woooステーション」を分離するスタイルを採用し、最薄部35mmを実現。テーブルトップや壁掛けなど様々な設置が可能になる液晶テレビ。従来モデル同様、Woooステーションには250GB HDDを内蔵し、iVDR-S用スロット「iVポケット」も装備。SDカードスロットも備える。チューナは地上/BS/110度CSデジタルを2基、地上アナログを1基を搭載する。
ディスプレイは全てのサイズで解像度1,920×1,080ドットパネルを採用。47/42型は従来シリーズと同じくIPSパネルを、37/32型は新開発のIPSαパネルを採用する。いずれもモデルも「倍速120コマ」表示機能を備えている。輝度は500cd/m2。サイズやパネル以外の仕様はほぼ共通。
ディスプレイ前面にセンサーを内蔵。室内の明るさや照明の色、番組ジャンルなどの各種情報を独自アルゴリズムで解析し、画面の輝度やコントラスト、色温度を制御する「インテリジェント・オート高画質」機能を新搭載。視聴環境に合わせた最適な画質に自動調整する。
また視聴中の消費電力を算出し、照明環境とエコ効果が確認できるメーターを画面上に表示。室内の照明を調節することで、照明もテレビも消費電力を抑えることが可能で、省エネに貢献できるという。
エコパネルを採用するなどの低消費電力化も図っており、年間消費電力量は47型で188kWh/年、42型で167kWh/年、37型で145kWh/年、32型で124kWh/年を実現。消費電力は47型が259W、42型が220W、37型が155W、32型が130W。一定時間操作しなかった時や無信号状態が続くと、自動的に電源をオフにする機能も搭載する。
画像処理エンジンには、1080p信号に対応した「Picture Master Full HD」を採用。アドバンスドダイナミックコントラストや、アドバンストダイナミックエンハンサ、3次元カラーマネージメントの各種画質調整機能も搭載する。また、24フレームの映画フィルムの映像を滑らかに表示する「なめらかシネマ」や、1080p/24p信号に対応し、フィルム質感を再現する「シネマスキャン」も採用。x.v.Color、Deep Colorにも対応する。
番組をWoooステーション内のHDDに直接録画ができることも特徴。HDDへの録画にはViXSの「新XCodeHD」を採用。HD画質を維持したまま、記録容量を圧縮して長時間録画に対応する録画モードに、新たに8倍録画が可能な「TSX8モード」を追加。1,440×1,080ドットの解像度でBSデジタル放送のストリーム録画(24Mbps)の8倍の時間が録画可能。コーデックはMPEG-4 AVC/H.264。内蔵の250GB HDD使用時、最大約200時間の録画が行なえるという。1,920×1,080ドット/AVCの4倍録画モード「TSX4モード」や、従来の2倍録画「TSEモード」(MPEG-2)も備える。
同社テレビ用のネットワークサービス「Wooonet」も使用可能。新機能として、「アクトビラ ビデオ」のダウンロードサービスに対応。TSUTAYA TVが提供するコンテンツを内蔵HDDにダウンロードすることが可能で、購入形式は「アクトビラ ビデオ・ダウンロードレンタル」と「アクトビラ ビデオ・ダウンロードセル」の2通りの方法が選択できる。セルサービスでは、内蔵HDDからiVDR-Sにダビングできるものもあるという。従来通り、HD解像度の動画がVOD再生できる「アクトビラビデオ・フル」にも対応する。
6チャンネル表示や、チャンネルごとの1週間表示が可能なEPGに対応。同時録画再生や追いかけ再生機能も搭載する。また従来の付属リモコンの「録画番組」ボタンを、今回から「見る」に表示変更し、より直感的な操作ができるとしている。録画した番組の表示方式も一新。録画番組とともにアクトビラからダウンロードしたコンテンツの一覧表示も可能。またSD/SDHCカードに記録された写真をHDDに取り込むこともでき、サムネイル付き番組情報表示と写真一覧表示の切替にも対応する。
テレビ版Yahoo!Japanに対応。テレビ画面を利用してYahoo!Japanの検索サービスが利用できる。さらに、テレビ1台に4人分の携帯電話が登録でき、画面上のボードにメッセージ入力が可能な「メッセージボード機能」も新搭載。テレビを「家族間の伝言板」として使用することができるとしている。
DLNA機能も搭載し、PC内の写真や動画がLAN経由でテレビ再生可能。また、PCにDTCP-IP対応クライアントをインストールしておけば、Woooで録画したデジタル放送番組をパソコンで視聴できる。そのほか、専用サーバーにPCからアップロードした動画/静止画を、UTから鑑賞する「ビデオdeメール」機能にも対応する。
10W×2chのスピーカーを内蔵。ディスプレイ側の入力端子はHDMI、D4(別売変換ケーブル使用でアナログRGBと兼用可)、コンポジットを各1系統、アナログ音声を3系統を備える。ステーション側はHDMIを3系統、D4を2系統、コンポジットを1系統、アナログ音声を2系統装備。HDMIはCEC機能(Woooリンク)に対応する。ディスプレイ用のHDMI出力や、ヘッドフォン出力、光デジタル出力も各1系統搭載。Ethernetも備える。
サイズ | 47V型 | 42V型 | 37V型 | 32V型 |
型番 | UT47-XP800 | UT42-XP800 | UT37-XP800 | UT32-XP800 |
パネル | IPS | IPSα | ||
解像度 | 1,920×1,080ドット | |||
インテリジェントオート | ○ | |||
スピーカー | 10W×2ch(4cm径×2) | |||
入出力端子 | HDMI入力×1 | |||
消費電力 | 259W | 220W | 155W | 130W |
年間消費電力 | 188kWh/年 | 167kWh/年 | 145kWh/年 | 124kWh/年 |
外形寸法(最薄部) | 114.6×3.9(3.5)×74.5cm | 103.6×3.9(3.5)×67.8cm | 93.6×3.9(3.5)×60.7cm | 81.4×3.9(3.5)×53.8cm |
スタンド含む | 114.6×31.1×79.5cm | 103.6×31.1×72.8cm | 93.6×31.1×65.6cm | 81.4×25×58.8cm |
重量 | 23.8kg | 19.6kg | 15.9kg | 12.6kg |
Woooステーション | ||||
内蔵HDD | 250GB | |||
iVポケット | ○ | |||
SDカードスロット | ○ | |||
入力端子 | HDMI×3 | |||
出力 | HDMI×1 | |||
消費電力 | 32W | |||
外形寸法 | 29.7×22.2×6.6cm | |||
重量 | 2.6kg |
(2009年 4月 9日)
[AV Watch編集部 大類洋輔]