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JICO、初心者向けアナログレコードプレーヤーにフィットするレコード針「4RB」

 日本精機宝石工業(JICO)は、アナログレコードの初心者向けに発売されているプレーヤーにフィットするというレコード針「4RB ELIPTICAL」と「4RB CONICAL」を3月15日に発売する。価格は、楕円のダイヤモンドチップが付いたオーディオ向け「4RB ELIPTICAL」 が2,759円、丸型のダイヤモンドチップが付いてDJスクラッチでも使える「4RB CONICAL」が2,296円。1年間の保証期間がついている。

JICOのレコード針右は取り付けイメージ

 JICOは創業明治6年。縫い針を宮中に献上する針工場として兵庫県北の港町浜坂に誕生。大戦中の1940年代に縫い針の技術を蓄音機の針に継承し、蓄針の生産を開始。1967年からレコード針を作り始め、「現在も当時と変わらない国産手作りの生産を続けている」という。取扱店はHMV RECORD SHOP、TOWER RECORDS 渋谷店、DISK UNION 各店、OTAI RECORD、Amazon.co.jp、ワタナベ楽器、イケベ楽器、mikigakki dj's+、島村楽器等楽器店。

 型番の4RBは「For Record Beginners」を意味し、「1万円以内のアナログレコードプレーヤーの“音”が、針を変えるだけで“音楽”に変わる。普及価格帯のプレーヤーに搭載されている、3W以下の出力スピーカーにおいても、4RB ELIPTICALにレコード針を付け替えてみると、その音質の差は歴然。今まで、聞こえなかった高域の倍音成分や残響音。低域のパンチが聴こえてくる」とアピールしている。

 針先の楕円と丸、2種類のダイヤチップをスイスから輸入。カンチレバーのアルミパイプを極太1mmとし、針自身の“鳴り”を大きくした。「レコード盤のグルーブ(波形)を、正確に大きい波動で伝えるために、針先を支えるゴムの調合にもこだわった」という。

 針作り50年のベテラン職人がデザインし、「匠の技により丁寧に手作りで、一本一本仕上げられている」とのこと。

 「4RB CONICAL」は、7インチポータブルDJプレーヤーにもフィット。「図太いグルーブの低音」が楽しめるという。

 圧電型カートリッジ対応針で、針圧は5.0。対応確認済みのプレーヤーは、ION AUDIOの製品(一部除く)、NUMARK PT01 SCRATCH。