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ボーズから“聴く”オーディオARグラス「Bose AR」。SXSW出展

 米Boseは、オーディオARを実現するARグラス「Bose AR」を発表し、9日から米国オースティンで開幕した「SXSW」に出展する。

 ユーザーが見ているものに対して、補足する情報を音で教えてくれるというボーズが提案する新たなAR(拡張現実)プラットフォーム。ARグラスのツルの部分に搭載した“薄型アコースティックパッケージ”により、着用者に音で情報を伝えるという。ボーズでは 「augmented audio reality」と呼んでいる。

 BluetoothによりSiriやGoogleアシスタントなどの音声アシスタントやスマートフォンと連携。頭の動きや声、タップなどによる操作にも対応し、「タッチスクリーンを見ながらのスワイプやタイプ、タップを置き換えられる」としている。ARだけでなく、高品位な音楽再生も特徴という。

 例えば旅行中に史跡を訪れると、ガイドを音声で伝えたり、歴史的なスピーチを読み上げる。またルート案内や飛行場のゲートを音声で案内するといった用途も想定される。

 この技術はメガネやヘッドフォン、ヘルメットなどにも応用可能で、Bose AR SDKとして開発キットを提供。ASICS Studio、Strava、TripAdvisor、TuneIn、Yelpなどのパートナーと開発を進めていくという。SDKは今夏に提供開始。また今回出展するARグラスを改良した最新バージョンを夏に数量限定で提供予定としている。