Qualcomm、Snapdragon 845を使ったVR開発キット。'18年第2四半期提供開始

　Qualcomm Technologiesは現地時間の21日、米サンフランシスコで開催中のゲーム開発者会議(GDC)において、Snapdragon 845を使ったVR開発キットを発表した。2018年第2四半期に提供予定。

Snapdragon 845を使ったVR開発キット向けの、ワイヤレス・スタンドアローンVRヘッドマウントディスプレイ

　ワイヤレス・スタンドアローンVRヘッドマウントディスプレイ(HMD)とソフトウェア開発キット(SDK)から構成。ルームスケール6DoF(six degrees of freedom)や、インサイドアウトSLAM(simultaneous localization and mapping)に対応し、部屋の中を自由に移動して仮想世界を探索するアプリの作成にも活用できる。

　Tobii ABと協業したアイトラッキングなどの技術もサポート。人間が詳細に観察するのは、視界の中の小さな中心部エリアだけという特性を利用し、それ以外の部分の表示品質を抑えるなどしてパフォーマンスを向上させ、消費電力も抑えるQualcomm Adreno Foveation技術もサポート。アイトラッキングアルゴリズムは、直感的なインターフェイス作成にも役立つという。

　なお、Snapdragon 845 VR開発キットはHTC Vive Wave VR SDKを年内にサポートする予定。