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パナソニック、IoT商品開発のノウハウを持つCerevo子会社を買収。CEOに岩佐氏

 PCレスのライブ配信機器LiveShellシリーズや、1/8 タチコマなどを手がけるCerevoは、IoTを活用した商品開発や製造プロセス、ノウハウを持つ子会社としてShiftall(シフトール)を2月13日に設立。そのShiftallを4月2日、パナソニックが買収した。Shiftallの代表取締役CEOには、Cerevoの元代表取締役である岩佐琢磨氏が就任する。

ShiftallのWebサイト

 Cerevoとパナソニックが協議した結果、Cerevoの持つ開発・製造ノウハウを活用し、新たにハードウェアを開発・製造・販売する新会社を設立。その全株式をパナソニックが取得することで合意した。

 パナソニックは、2017年4月にビジネスイノベーション本部を設置し、「デジタル時代に即した新たな顧客価値提供プロセスの構築と、顧客への深い共感と学習サイクルに基づく新たな商品開発」を実践。「今回の買収により、Shiftallが持つノウハウを最大限に活用していく」という。

 具体的には、これまでCerevoが培ってきたIoT家電への技術、リソース、ノウハウなどを、より広範囲なユーザーに提供するため、ハードウェアプロダクトの共同開発、製造及び設計の業務比重を高め、「ユーザーのビジネス価値を高めていく事業を目指す」という。

 Cerevoの新たな代表取締役には青木和律氏が就任。主力商品群のLiveShellシリーズや、DOMINATOR、1/8 タチコマなどの既存製品の生産、販売、サポートを継続するほか、新規製品の企画・開発に加え、「これまでCerevoが培ってきたIoT家電への技術、リソース、ノウハウなどを、主にこれからハードウェアの開発、製造にゼロから取り組んでいくスタートアップ企業などのより広範囲なユーザーに提供する」という。さらに、「自社ブランドでのハードウェア製品の開発、製造及び設計と共に、共同開発、製造業務へも重点を置き、パートナー企業の事業価値を高めるべく協働する」としている。