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ソードアート・オンラインの剣「エリュシデータ」をCerevoが1/1再現。声と動きで光&効果音

 Cerevoは、アニメ「ソードアート・オンライン」に登場する片手剣を再現した「1/1 エリュシデータ(ELUCIDATOR)」を開発。2018年夏頃に発売し、価格は未定だが、6~9万円前後を予定。米国時間1月9日よりラスベガスで開催される「CES 2018」に、開発中の実機を展示する。

1/1 エリュシデータ

 「1/1 エリュシデータ」は、アニメやゲーム、映画などの作品中に登場するアイテムを、家電のテクノロジーを用いて現実世界に可能な限り再現するCerevoのプロジェクト「S2R(from Screen To the Real world)」の流れを汲む製品。これまで、「PSYCHO-PASS サイコパス」の劇中に登場するアイテムを再現したスマート・トイ「ドミネーター」や、「攻殻機動隊」に登場する“タチコマ”を再現した「1/8タチコマ」を製品化している。

 今回は、アニメや映画などに多く登場する「剣」に着目し、スマート・トイとして再現できるプラットフォーム「BLADEM(connected BLAde Development and Evalution Module)」を開発。その第1弾が、ソードアート・オンラインの主人公キリトが使用する片手剣エリュシデータの1/1スケールモデルとなる。開発品の外形寸法は1,125×170×47mm(縦×横×厚さ)、重量は約1.1kg。

ソードアート・オンラインのキリト(右)が使用する片手剣エリュシデータを1/1スケールで再現

 作品の世界に浸れるように、最新家電の技術を用いた様々な機能を搭載したのが特徴。刀身部分には2,000個を超える高輝度LEDと6軸センサー(加速度・角速度)を搭載。剣の動きに合わせて刀身が光を放ち、アクションに合わせた効果音がスピーカーから鳴り響き、使用者本人だけでなく周りの観客にも効果音が伝わるため、コスプレをするイベントなどでの利用も想定する。

 LEDは複数の点灯ドライバで独立制御。刀身全体が光るだけでなく、鍔の部分から刃先に向かって光が流れる、といった演出もできる。

 音声認識機能を搭載し、「スターバースト・ストリーム」と作中の“ソードスキル”名を発声すると、声に合わせてLEDが光ると同時に効果音が鳴り、その後も動きに合わせて効果音が連続的に発し、最後の動きとともに敵が四散する効果音に繋がる。「発声、動き、そして音を連携させることで、玩具の域を超えて作中のキャラクターを疑似体験できる」としている。

 IEEE 802.11a/b/g/n/acの無線LANを搭載。iOS/Androidスマートフォンと接続して専用アプリを利用することで本体の設定が可能。LEDの色や明るさ、サウンドを調整できる。サウンドの出力を本体スピーカーからスマートフォンへ切り替えることも可能で、外部スピーカーと接続すれば、より迫力のある大音量で鳴らせる。リチウムイオンバッテリを内蔵し、使用可能な時間は約1.5時間(利用状況によって変動する)。

スマホアプリの画面

 BLADEMを採用したスマート・トイは今後シリーズ化を検討。BLADEMを用いた他の作品などの製品開発の相談も受け付ける。スマートフォン連携や6軸センサーといった基本機能はそのままに、作品の世界観に応じてLEDの演出を変えたり、タッチセンサーを搭載するといったカスタマイズも可能。