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JICO、瀬戸物をキャビネットに使ったMCカートリッジ「瀬戸彫/SETO-HORI」
2018年4月4日 12:41
日本精機宝石工業(JICO)は、キャビネットに瀬戸物を使ったMCカートリッジ「瀬戸彫/SETO-HORI」を4月20日に発売する。店頭予想価格は99,800円前後。
高出力MCカートリッジエンジンを、瀬戸物のキャビネットで包み、カートリッジ筐体そのものの無駄な振動を、瀬戸物筐体で抑え込んでいる。
瀬戸物は、“型取り”の後、“焼き”を入れた時の収縮率が大きく、カートリッジの筐体には不向きだという。しかし、独自のデザイン形状を、JICOと愛知県瀬戸市の工房が制作。岐阜県土岐市織部焼の窯元と2年に渡り収縮率の検討を重ね、量産最終工程でJICO本社工場レコード針職人による手加工を加える事で、製品化に成功したとのこと。
ヘッドシェルとの取り付け台座には天然木を使用。瀬戸物キャビネットの意匠には、「幸せを絡め取る網をイメージした」という彫が施されている。
多面体で寿命が通常のレコード針の3倍以上という、マイクロリッジダイヤモンドチップを搭載。カンチレバーにはしなりが多く、低域の再現性が高い鉱物のボロンを使っている。出力は2mV、針圧は2g。チャンネルセパレーションは25dB/1kHz、周波数特性は15Hz~-32kHz。重量は19g。