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DJI、プロ向けのワイヤレスジンバル制御「Master Wheels」。直感的な「Force Pro」も

 DJIは、高精度で直感的なジンバル制御ができる、プロ向けの無線LAN対応ジンバルソリューションとして、「Master Wheels」と「Force Pro」の2製品を発表。DJI直販ストアと正規販売代理店で、先行予約を10日から受け付ける。価格は、Master Wheelsの3軸一式モデルが103万6,000円(税込)、Force Proが15万6,000円。出荷は6月の予定。

Master Wheels

 同社のジンバル「Ronin 2/S」に対応したジンバル制御システムで、「映像制作者は、いかなる現場の複雑なシーンでも、シネマ品質の映像を容易に撮影できる」という。サードパーティ製品との互換性も備える。ラスベガスで開催しているNAB 2018で発表した。

Force Pro

 Master Wheelsは3つの荷重制御ホイールを装備。手で回したホイールの微細な動きを光学式エンコーダで読み取って、アルゴリズム変換を行ない、無線LAN接続したジンバルのパン・チルト・ロールを調整できる(3軸モデル)。通信は低遅延10msを実現。2軸モデル(税込77万6,000円)と、単一ホイールコントロールモジュール(同32万6,000円)も用意する。

 メインコンソールには3個のカスタマイズ可能なボタンを備え、ショートカットを保存可能。内蔵の3ストップスイッチにより、ジンバルの各軸の速度や滑らかさ、ダンピングをダイヤルで調整できる。

 モジュラー設計を採用しており、スペースが限られる撮影現場ではホイールとコントロールモジュールをメインコンソールから取り外して有線接続で使用可能。無線トランスミッタを取り外して、離れた場所に設置もできる。ケーブルの長さは5m。

 メインコンソールのネジ穴を活用し、外付けモニターなどの各種アクセサリを取り付け可能。バッテリは「DJI TB50」で、最大18時間使用できる。

DJI - Introducing Master Wheels

 Force Proは、最新のDJI送信機技術を駆使し、オペレーターの動きを正確にジンバルの動きに伝えるワイヤレスコントローラ。

 直感的に操作できるデザインを採用。ジンバルと無線LANで接続でき、低遅延10msで、ほぼリアルタイムの制御が可能とする。接続干渉を避けるため、CANBUSケーブルを使った有線接続にも対応する。一体型コンパスとIMU(慣性計測装置)を連携させて正確な動きを捉え、ジンバルのドリフトも防ぐ。

 有機ELスクリーンを備え、機器のステータスを確認してジンバルとカメラ設定の変更が可能。2種類のカスタム速度プロファイルを設定できる。バッテリで最大5時間利用でき、USB-C端子やCANBUSポート、サードパーティのVロックバッテリに対応する内蔵電源端子で充電できる。

 別売のハンドヘルドバーに、モニター、動画伝送システム、サムコントローラといった各種アクセサリを組み合わせて、撮影の効率を高められるとする。

DJI - Introducing Force Pro