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東京のど真ん中“大手町牧場”を、KDDIのバーチャルキャラ・レナがARガイド

 KDDIとパソナテックシステムズは、東京・大手町にある大手町牧場において、バーチャルキャラクター「レナ」を使った牧場案内システムの実証実験を4日から実施した。体験料金は無料。なお、大手町牧場の利用には、事前予約または受付での申込みが必要。期間は2018年12月28日まで。実施時間は平日12時~18時、土曜日12時~17時。日祝日は休館。

バーチャルキャラクター「レナ」を使った牧場案内システムのイメージ

 大手町牧場は、酪農分野の人材育成を目的として、2017年8月に丹後王国が大手町にある高層ビル・パソナグループJOB HUB SQUARE 13階に開設したもの。ビルの中に牛、ミニブタ、ヤギ、アルパカなどが飼養されており、様々なセミナーを通じて酪農や農業分野への興味・関心を高めてもらう事を目的としている。

 今回の実証実験では、大手町牧場の来場者に専用端末を貸与。バーチャルキャラクター・レナが、牧場で飼養している動物の案内や動物にかかわるクイズに加えて、酪農に関する来場者の質問にも答える。

Virtual guide solution ~大手町牧場~

 バーチャルキャラクターとAIを組み合わせることで、豊かなインタフェースを活用した質の高いガイド業務の可能性を検証。酪農分野への興味・関心を高めるきっかけを提供するという。

 レナは、2017年3月にスマートフォン向け音声アシスタントサービス「おはなしアシスタント」でデビュー。「おはなしアシスタント」では、対話AIを活用しスマートフォンアプリ上で端末操作のサポートを行なっていたが、「CEATEC2017」でAR技術を活用して活躍の場を現実空間に移し、今後はXR技術を使った進化を目指している。

 KDDIでは今回の取り組みを皮切りに、独自開発したキャラクターAIの提供を開始。様々なパートナーと、新たなサービスの企画・開発を推進していくという。

 パソナテックシステムズも、KDDIのAIやXRに関する技術を活用、「バーチャルガイドソリューション(仮称)」を開発し、「地方の観光施設における案内業務や、広い施設内の各所で丁寧な説明が求められるガイド業務など、人材の限られる地方を中心とした幅広い導入を目指す」という。