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CHORD、最上位DAC「DAVE」と“相応する”ハイスピードアンプ「Etude」

 タイムロードは、英Chord Electronicsの新製品としてステレオパワーアンプの「Etude」(エチュード)を今年の秋に発売する。人気のDAC「DAVE」との組み合わせを想定したパワーアンプで、予定価格は70万円前後の見込み。

ステレオパワーアンプの「Etude」。スタンドに乗せたところ

 Chordのアンプには、Reference、Chord、Choralという3つのシリーズが存在するが、EtudeはChoralシリーズの新製品で、コンパクトさと音質を追求したモデルとなる。

ステレオパワーアンプの「Etude」。スタンドから外したところ

 音質の高さが話題となっているDAC「DAVE」を発売後、「DAVEのパフォーマンスに相応するようなアンプを作りたいと考えた。俊敏なDAVEの音をマッチする、今までよりも反応の速いアンプ。それでいてDAVEのプリアンプ機能を活かしたアンプ。それを実現するため、基本に立ち返り、設計を見直して生まれたのがEtude。Etudeは“練習”や“勉強”などの意味だが、DAVEから“学んで”生まれたアンプという意味が込められている」(ジョン・フランクスCEO)という。

ChordのCEOでアンプや電源回路の設計を得意とするジョン・フランクス氏

 最大の特徴は、著名な設計者であるロバート・ボブ・コーデル氏が開発した回路技術を用いた、フィードフォワード回路を搭載した事。アンプではネガティブフィードバック回路(NFB/負帰還回路)がよく使われるが、これは信号がアンプを通る際に、歪や特性が信号に乗った状態になってしまうのを、出てきた音に対して補正をかけて音質を向上を図るものとなる。

フィードフォワード回路

 しかし、NFBでは「出てきた音に対して反応し、アンプの特性を変えるため、特に高域の歪が取りきれない問題がある」とし、新たにフィードフォワード回路も搭載。入力信号を監視し、回路上に起こりうるエラーをあらかじめ予測、エラーの起こった信号に対して逆相で合成することで、理想的な特性が得られるという。

 Etudeでは、片チャンネルあたり、4つのNFBと、2つのフィードフォワードを実装。従来比10倍となる超高速スルーレートにより、正確かつ低歪を実現。スルーレートが遅いと歪んでしまう100kHzの矩形波を、完全に再現できる性能があるという。

 これにより、DAVEのトランジェントの良さや、SN比、低歪の信号をストレートに増幅、スピーカーをドライブできるとする。スピーカーターミナルは2系統。

100kHzの矩形波を、完全に再現できる性能がある

 入力端子はRCAアンバランス×1、XLRバランス×1。出力は、ステレオ利用時で150W×2ch(8Ω)。BTL接続にも対応しており、300W/ch(8Ω)のモノラルアンプとしても利用可能。ダンピングファクターは5,000。電源部にも新開発のSMPSを使っている。

 出力端子はスピーカーターミナル×2系統。外形寸法は、340×150×145mm(幅×奥行き)。

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