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4K8K BS/CS集合住宅向け改修工事の助成金申請が一時休止。総務省の補助が早くも上限

 放送サービス高度化推進協会(A-PAB)は24日、新4K8K衛星放送に向けた「衛星放送用受信環境整備事業(中間周波数漏洩対策事業費補助事業)」について、集合住宅向け改修工事のみ、申請の受付を一時的に中止すると発表した。中止の理由について「非常に多くの申請をいただき、当初予定した助成費の上限に近づきつつある」としている。

電波漏洩対策助成金制度の内容(A-PABのリーフレットから引用)

 12月1日開始の新4K8K衛星放送で新たに使用される左旋円偏波では、受信設備によっては電波が漏洩し、既存の無線LANなどとの干渉や、放送の受信不良となる恐れがある。そのため、電波が漏洩する受信設備の改修に要する経費の一部を、総務省が視聴者や管理組合へ助成するなどの支援を行なうことが決まっている。助成金を受け取るためには、改修工事を行なう電器店や電気工事店などの事業者がA-PABへ登録済みであることが必要。

 A-PABは、総務省の補助を受けて同事業に取り組んでおり、6月8日から助成金交付申請の受付を開始。しかし、上記の理由により約1カ月半で集合住宅向け改修工事の申請を一時休止することとなった。この事態を受けてA-PABは総務省と対応を協議。申請を再び受け付けられる段階になった場合はA-PABのサイトで案内するという。なお、戸建住宅の改修工事については、これまで通り申請を受け付けており、早めに申請するよう案内している。