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ELAC、新スピーカー「Debut 2.0」。エンクロージャ改善でユニットの能力を引き出す

 ユキムは、独ELACのスピーカー「Debut」を一新し、Debut 2.0シリーズ6製品を8月24日より発売する。価格は、ブックシェルフの「B5.2」が55,000円(ペア)、トールボーイ「F5.2」が125,000円(同)、センター「C5.2」が40,000円(1本)、Dolby Atmos対応のA4.2が45,000円(ペア)。

ELAC Debut 2.0シリーズ

 また、Debut 2.0シリーズのサブウーファも発売。最大出力200Wの「Debut S10.2」が55,000円、最大出力400Wの「Debut SUB 3010」が95,000円。

 スピーカーデザイナーのアンドリュー・ジョーンズが、ELACで初めて手がけたDebutシリーズが2.0へと進化。Debut 2.0では、ドライバー・ユニット、ネットワーク、エンクロージャなどの主要パーツを新開発し、パフォーマンスの向上を図っている。

ドライバユニットが進化

 ドライバユニットはDebutシリーズと共通の135mmウーファで、振動板素材も共通だが、磁気回路の大型化やベント構造のポールピースの採用により、強力かつスムーズなストロークを実現。アラミドファイバー振動板を活かした切れの良い低音を実現するという。

 ツィータは25mm径のシルクドームで、再生周波数帯域を35kHzまで拡張(B5シリーズは20kHz)。さらにクロスオーバー周波数は2,200Hzまで下げられた(従来は3,000Hz)ことで、ウーファとのスムーズなつながりを実現。新設計のウェーブガイドは高域指向性を拡大し、バッフル後方への回折効果を低減する。

 エンクロージャは、ホルムアルデヒドを低減したCARB2規格のMDF。肉厚を増し、エンクロージャ内部には強度を高めるためのブレーシングを入れ、不要共振を抑制。ドライバユニットのパフォーマンスを引き出すという。また、背面との壁の干渉を低減するためフロントパスレフポートに変更された。仕上げはいずれもブラック・アッシュ。

Debut F5.2

 Debut 2.0シリーズのトールボーイモデル。キャビネット内部は、ツィータとウーファ、その下のウーファの3つの部屋に分割されており、上のウーファの部屋は下のウーファの半分の容積となっている。

Debut F5.2

 3ウェイのバスレフスピーカーで、25mmツィータと135mmウーファ×3で構成。ツィータ下の3つのドライバは同じだが、一番上のウーファがミッドレンジ+ベースの役割を担う。下のクロスオーバは90Hzで緩やかなスロープでカットオフ、2つのウーファに低音再生を受け渡す。3つのウーファを直列クロスオーバーとしてシリーズ接続することで、感度と周波数レスポンスで同特性を持ち、フルレンジスピーカーのようなグルーブ感を生み出すという。

 再生周波数帯域は42Hz~35kHz、クロスオーバーは90Hz/2.2kHz。最大入力は140W。インピーダンスは6Ω。外形寸法は180×234×1,016mm(幅×奥行き×高さ)、重量は15.6kg。

Debut B5.2

 ブックシェルフスピーカーもリニューアル。エンクロージュア強度を高め、進化したドライバー・ユニットの能力を引き出す。特にツィータとウーファのクロスオーバー付近での繋がりの良さが特徴という。

Debut B5.2

 25mmツィータと135mmウーファで構成。再生周波数帯域は46Hz~35kHz、クロスオーバー周波数2.2kHz。最大入力は120W。インピーダンスは6Ω。外形寸法は180×234×341mm(幅×奥行き×高さ)、重量は5.9kg。

Debut A4.2

Dolby Atmos用アドオンスピーカー「A4」が「A4.2」にバージョンアップ。同軸2ウェイの密閉型で13mmツィータと100mmウーファで構成する。

Debut A4.2

 再生周波数帯域は180Hz~20kHz、クロスオーバー周波数5,000Hz。インピーダンスは6Ω。外形寸法は180×234×125mm(幅×奥行き×高さ)、重量は2.5kg。

Debut C5.2

 25mmツィータと135mmウーファを備えたDebut 2.0シリーズのセンタースピーカー。再生周波数帯域は55Hz~35kHz、クロスオーバー周波数2.2kHz。最大入力は120W。インピーダンスは6Ω。外形寸法は540×219×180mm(幅×奥行き×高さ)、重量は8.3kg。

Debut C5.2

Debut S10.2

 最大出力200Wのサブウーファ。バスレフ型でウーファは250mm径のコーンユニットを採用。周波数特性は35~150Hz、クロスオーバー周波数は50~150Hz。入力はサブウーファ(RCA)×2。外形寸法は343×343×343mm(幅×奥行き×高さ)、重量は13.0kg。

Debut S10.2

Debut SUB 3010

 250mm径のウーファに加え、250mm径のパッシブ・ラジエターも備えたアクティブサブウーファ。最大出力は400Wで、アプリ「ELAC Sub EQ」による設定に対応する。周波数特性は28~150Hz、入力はサブウーファ(RCA)×2。外形寸法は343×343×364mm(幅×奥行き×高さ)、重量14.6kg。

Debut SUB 3010