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ELAC、「手の届くハイエンドスピーカー」ペア16万円からの「CARINA」3機種
2019年9月2日 07:30
ユキムは、ELACの新製品として、「CARINA」シリーズの3機種を9月上旬に発売する。価格はフロア型「FS247.4」がペアで32万円、ブックシェルフ「BS243.4」がペアで16万円、センター「CC241.4」は135,000円。
かつてTADやKEFでスピーカー開発を手がけたエンジニアのアンドリュー・ジョーンズ氏がプロデュースした、ELACの新しいスピーカー・シリーズ。シリーズ名「CARINA」(カリーナ)は“竜骨”(船底の隆起部分)を意味し、先にリリースされた「VELA」はラテン語で“帆”を意味している。
ELACがあるバルト海に面したKIELは、毎年キールウィークという伝統的なセーリング・イヴェントが盛大に行なわれる港で、そこに100年近く所在するELACとして、船に纏わる愛称が与えられた。
CARINAシリーズの特徴は、新たなJETツイーターである「JET folded ribbon」を搭載している事。「パワーハンドリング、トランジェント特性などの点において圧倒的なアドバンテージを発揮するJETツイーターのパフォーマンスを幅広いラインアップでお届けするために開発された新設計ドライバー・ユニット」だという。
基本性能を損なわずにコストダウンしたという。名前に「フォールデッド・リボン」とあるが、構造的には従来のJETと同様の製作過程によるダイナミック型ドライバーユニット。
組み合わせるウーファーは、コンパウンド・カーバチュア(複合曲率)135mmのアルミニウム・コーンタイプ。新たに設計されたもので、アルミニウム振動版を複合曲率で成形。特殊な形状によりブレイクアップ・ポイントを巧みにコントロールすることで、分割振動による共振周波数を再生帯域外に追いやっている。
ボイスコイルの冷却とウーファーダクト内の空気排出をスムーズに行なうため、ベント構造を採用したポールピースを採用。強力な磁気回路で駆動される大口径ボイスコイルは反応に優れたロング・ストローク・モーションが特長。
エンクロージャーには、上級機VELAシリーズの技術を投入。リブを効果的に入れることで強度を高め、共振を抑制。スチール製フレームに固定されたエンクロージュア底部にバスレフポートが設けられており、ダウンファイヤリングにより不要な風切り音をシャットアウトした。
フロア型「FS247.4」
「フロア・スタンディングならではの安定感を持ちながら、決して重くなることのない小気味よさが印象的」という「FS247.4」。
2.5ウェイのバスレフ型で、ユニットはJET folded ribbon×1、135mm径アルミニウム・コーン×2。クロスオーバー周波数は1kHz/2.7kHz。再生周波数特性は34Hz~30kHz。感度は87dB(2.83V/1m)。最大入力は120W。インピーダンスは6Ω(最低保証4.8Ω)。
外形寸法は210×213×1,070mm(幅×奥行き×高さ)。重量は16.4kg。仕上げはサテンブラック。
ブックシェルフ「BS243.4」
「手の届くハイエンド・ブックシェルフ・スピーカー。このプライスゾーンに未体験のパフォーマンスをお届けする」という「CARINA BS243.4」。
2ウェイのバスレフ型。JET folded ribbon×1、135mmアルミニウム・コーン×1を搭載。クロスオーバー周波数は2.7kHz、再生周波数特性は46Hz~30kHz。感度は85dB(2.83V/1m)。最大入力は100W。インピーダンスは6Ω(最低保証4.8Ω)。
外形寸法は210×213×321mm(幅×奥行き×高さ)。重量は6.7kg。仕上げはサテンブラック・専用スタンド「LS 50」もペア65,000円で用意する。