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気分はサカナ!? 水槽内8K映像を魚目線でVR鑑賞する実証実験。NTTドコモ

NTTドコモは、9月16日に新潟市で開催されたダンスフェスティバル「にいがた総おどり」において、第5世代移動通信方式(5G)を使った8KVR映像伝送の実証実験を行なった。360度8KVRライブ映像配信・視聴システムを活用した5G実証実験の成功は世界初という。

「ネイチャーアクアリウム アーカイブ映像配信」の実証実験イメージ
「にいがた総おどりメイン会場中継」の実証実験イメージ

この実験には、新潟市の実証実験事業の一環として、水槽空間の導入や施工をしている新潟市のアクアデザインアマノと新潟総踊り祭実行委員会が協力。「ネイチャーアクアリウム アーカイブ映像配信」と「にいがた総おどりメイン会場中継」の2つの実験を実施。ドコモが2020年に商用サービス開始をめざす5Gの高速大容量を活かし、360度の8K全天周映像を無線伝送し、会場内ブースを訪れた来場者へVR映像を披露した。

「ネイチャーアクアリウム アーカイブ映像配信」の実験には、事前に8K全天周撮影したアクアリウムのギャラリーと水槽内映像を配信サーバーに用意。ギャラリー内部と魚目線で見た時の水槽内の様子を、ヘッドマウントディスプレイに投影した。

「にいがた総おどりメイン会場中継」の実験には、360度8KVRライブ映像配信・視聴システムを導入し、メイン会場の様子をリアルタイムにヘッドマウントディスプレイに上映した。

360度8KVRライブ映像配信・視聴システムは、外向きに円周配置された5台のカメラ、30fpsで360度8K映像を出力するリアルタイムスティッチング装置、360度8K映像を圧縮するリアルタイムH.264エンコーダー、360度8K映像を複数方向のタイルに分割するリアルタイムパノラマ超エンジンエンコーダー、そしてタイルをVRユーザーの視聴方向に合わせて配信する配信サーバーからなり、本システムを使用し、5Gで無線伝送する技術のフィールド実証は世界初だという。

NTTドコモは、実証実験で使った技術を応用し、産業・エンタメ・教育・防災など、幅広い分野での活用を想定。ドコモ5Gオープンパートナープログラムのパートナーらと共に、5Gの様々な利用シーン送出やソリューションの実現を目指すとしている。