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作成した3Dアバターを投稿、動画配信やゲームで使える「VRoid Hub」12月開始
2018年9月21日 10:00
バーチャルYouTuberのような3Dキャラクターを作成できる無料ソフト「VRoid Studio」を手がけるピクシブは、作成した3Dキャラのモデルデータをアップロードし、各種VR/ARプラットフォームや3Dコンテンツで共通のアバターとして利用できる投稿プラットフォーム「VRoid Hub(ブイロイド・ハブ)」を12月に開始。VRoid Hubの3Dキャラクターを、様々なサービスで使えるようにするためのソフトウェア開発キット「VRoid SDK」も同時に提供する。
VRoid Hubは、ライブ動画配信の「SHOWROOM」、ゲーム動画配信「OPENREC.tv」、ライブ配信アプリ「17 Live」、スマホゲーム配信アプリ「Mirrativ」、ゲーム制作者のNABY氏が提供するバーチャルワールド作成ゲーム「Vワールド」との連携を予定している。
投稿プラットフォーム「VRoid Hub」
作成した3Dキャラを投稿して、他のユーザーと共有できるもので、pixiv IDによる会員登録により無料で使用可能。投稿した3Dキャラのプロフィールを他のユーザーと共有したり、モデルデータの配布も可能。日本語、英語で利用できる。
投稿された3Dキャラは、VRoid Hubと連携した各種VR/ARプラットフォームや3Dゲームなどのコンテンツ上で、アバターとして利用できる。
3Dデータは、VRM形式に対応。「VRoid Studio」だけでなく、他の3Dモデリングツールで作成したデータも投稿できる。投稿は、VRoid StudioやWebブラウザ上から行なう。
キャラのプロフィールページでは、名前やプロフィール、各種SNS等の情報を閲覧でき、作者が許可している場合にはモデルデータがダウンロードできる。このデータは、VRM形式のモデルデータの読み込みに対応したVR/ARプラットフォームや、Unityで制作されたゲームなどでも使用可能。VRMのデータは、UniVRM Assetを介することで、Unity上でMecanim Humanoid型のモデルデータとして利用できる。
なお、投稿されたモデルデータの著作権は作者に属するが、作者は他のユーザーに対して、作者が設定した利用条件のもとでモデルデータの利用を許可できる。例えば「アバターとしての利用は誰でも可能だが、暴力行為を行なわせることは禁止」、「モデルデータの改変は可能だが、改変したモデルデータの再配布は禁止」といった設定が可能。
VRoid SDKが導入されたVR/ARプラットフォームや3Dコンテンツでは、VRoid Hubに投稿した3Dキャラを、ダウンロード不要ですぐに利用できる。pixiv IDでログインし、VRoid Hub上の3Dキャラをサービス内に読み込み、アバターや登場キャラクターとして利用する。
これにより、3Dキャラを1人作成してVRoid Hubに投稿すれば、プラットフォームに依存せず、さまざまなサービスで共通の3Dキャラが使える。
これまでの、ユーザーがアバターを作成して利用するサービスでは、各サービス固有のアバター管理システムを構築する必要があったが、VRoid SDKを導入することで、サービスごとに独自のアバター管理システムを持つ必要が無くなる。そのため、開発者は「VRoid HubとVRoid Studioを併せて活用する事で、手軽に理想のキャラクターを作ったりカスタマイズしてサービスを楽しむ体験をユーザーに提供できる」という。