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BAドライバ5基のカスタムイヤフォン「KL-Focus」低音調節も

くみたてLabは、5基のBAドライバーを搭載したカスタムイヤフォン(カスタムIEM)「KL-Focus」を28日に発売する。通常モデルと、低音の量感が調整できるシーンコントロールシステム搭載モデルの2機種をラインナップする。どちらも受注生産で、通常モデルが15万円(税込)、シーンコントロールシステム搭載モデルが17万円。

KL-Focus(フォーカス)

中高域と低域、それぞれにテーマを設定し開発を行なったという、同社カスタムIEMシリーズのハイエンドモデル。27日・28日に開催されるヘッドホン祭で新モデルの試聴機展示を行なう。

中域用にシングルBAドライバを2基搭載、負荷を分散することで歪率を低減。ボーカルの際立ちと艶やかさ、明瞭な楽器の音色を再現できるよう試聴テストを重ね、帯域バランスのチューニングを行なったという。

高域用のBAドライバには、途中から径が大きくなる拡張音導管を採用。中域用ドライバとの相乗効果を考慮した配置で広がりと伸びのあるサウンドを実現。

低域用には、超低域の再生能力に優れるデュアルBAドライバを1基搭載。細管構造や2重の音響抵抗、高密度フィルタなどを組み合わせたアコースティック・ローパスフィルターにより、低域の音圧ピークを50Hz以下に設定。中低域の過剰な厚みや音の籠もり感を抑え、キックやベースの音の芯や重みを感じられるようなバランスを目指している。

低域の量感を調整できる"シーンコントロールシステム"搭載モデルも用意。再生する曲のジャンルだけでなく、その日の気分や体調、聴く環境の騒音レベルによって最適な低域のバランスが変化することに着目。様々な状況に応じて、低域の量感が4種類の切り替えスイッチで調整できる。ボリュームスイッチに比べ切り替えが容易で、微妙な調整の誤差による左右差が発生しないという。

なおシーンコントロールシステムを搭載しない通常モデルは、4種類の低域バランスから 1つが選択できる。インピーダンスは約28~40Ωで、シーンコントロールシステムのポジションによって変動する。納期は2カ月前後を予定する。

3ウェイ・5基のBAドライバーを搭載
低域の量感が調整できる切り返えスイッチ