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10日開催「ポタ研 2018冬」、AKGの新フラッグシップイヤフォン「N5005」などが出展

 東京・中野にあるAV機器の専門店フジヤエービックが主催する「ポータブルオーディオ研究会(ポタ研) 2018冬」が、2月10日の土曜日に中野サンプラザの15階で開催。AKGの新フラッグシップイヤフォン「N5005」などが出展される予定。ポータブルアンプや、ヘッドフォン/イヤフォンの国内外メーカーが、初披露モデルを含めた新製品を多数出展するイベントで、時間は10時30分(開場)~17時。入場は無料。

ポータブルオーディオ研究会(ポタ研) 2018冬

AKGの新フラッグシップイヤフォン「N5005」が参考出品

 ハーマンインターナショナルのブースでは、AKGの新フラッグシップイヤフォン「N5005」が参考出品される。発売日や価格は未定。

AKGの新フラッグシップイヤフォン「N5005」

 4基のBAドライバと、9.2mm径のダイナミック型ドライバを組み合わせた4ウェイ、5ドライバのハイブリッドタイプ。再生周波数特性は10Hz~40kHzで、感度は116dB SPL/V@1kHz。インピーダンスは18Ω。

 メカニカル・チューニング・フィルタをユーザーが交換する事で、音を調整できるのが特徴で、低音域ブースト(BASS BOOST)、標準(REFERENCE/出荷時に装着済)、中高音域ブースト(MID HIGH BOOST)、高音域ブースト(HIGH BOOST)のフィルタが付属する。

 ケーブルは3.5mm入力タイプに加え、2.5mm 4極のバランス接続用ケーブルも同梱。さらにBluetoothケーブルも付属しており、ワイヤレスイヤフォンとして使うこともできる。

くみたてLab

 くみたてLabは、同社初のポータブルアンプ試作品を展示する。「エントリークラスの DAP(デジタルオーディオプレーヤー)が苦手とする低能率なIEM(インイヤモニター)や、複雑なネットワーク由来のインピーダンス曲線をもつIEMの持つポテンシャルを最大限に引き出す」というポータブルアンプとして設計が進められている。

くみたてLab初のポータブルアンプ試作品

 電源部には左右チャンネル別の仮想グラウンドや、固体コンデンサ、およびフィルムコンデンサを多用した回路を備え、低歪率・低クロストークを目指したという。

 アンプ終端の補正回路は、複雑なネットワークの容量負荷・誘導負荷に対する安定性に寄与。出力端子は、3.5mmステレオに加え、2.5mm 4極端子と、4.4mm 5極端子も用意。BTL駆動によるパワフルなサウンドも楽しめるという。

 使用環境をIEM専用と割り切っており、乾電池2本で50時間程度の駆動時間を実現するという。写真も公開されたが、外装部品は製品版とは異なる。

Lotooの新プレーヤー「PAW Gold 2」

 トップウイングサイバーサウンドグループのブースでは、Lotooブランドのポータブルオーディオプレーヤー新機種「PAW Gold 2」を出展する。2月10日より受注開始し、価格は263,888円。カラーはGoldとTitaniumで、納期は3~4週間。ポタ研会場でも受注受付予定。

PAW Gold 2(Gold)

 PAW Goldのデザインやスペックを継承しながら、筐体精度を上げ、回路構成を最適化し、音質のバージョンアップを図った。PCMデータは384kHzまで、DSDは5.6MHzまでのネイティブ再生に対応。DACチップはバーブラウンの「PCM1792」。DSPには、ADIのBlackfin 514 DSPを採用。パラメトリックイコライザも搭載。3.5mmステレオミニのヘッドフォン出力とライン出力を装備する。ヘッドフォン出力レベルは500mW×2(32Ω時)。

FiiOの新製品多数登場

 エミライのブースでは、2月中旬から発売されるFiiOのハイレゾポータブルオーディオプレーヤー「X7 Mark II」(オープンプライス/フジヤエービックでの予約価格は税込89,640円)、「X3 Mark III」(同25,920円)、USB DAC内蔵ポータブルヘッドフォンアンプ「Q1 Mark II」(同14,250円)を出展。

左が「X7 Mark II」、右が「X3 Mark III」

 「X7 Mark II」は、ESSのDAC「ES9028 PRO」を採用し、本体下部のアンプ部分が取り外し可能。別売のアンプモジュールに交換してカスタマイズできる。「X3 Mark III」はエントリーモデルながら、DACにTI「PCM5242」を左右それぞれ独立で計2基搭載している。どちらのモデルも、3.5mmのヘッドフォン出力と、2.5mmバランス出力を備えている。

 同じく2月中旬に発売するハイブリッド型イヤフォン「F9」(同14,580円)、「F9 PRO」(同20,844円)、「FH1」(同11,124円)も出展。いずれもMMCXリケーブル対応で、3.5mm入力のケーブルに加え、2.5mm 4極バランスケーブルも同梱している。

F9(ブラック)

AUDEZEの平面駆動型ヘッドフォン「LCD-2 Classic」

 アスクのブースでは、米AUDEZEの平面駆動型ヘッドフォン「LCD-2」の外観を変更し、低価格化した新モデル「LCD-2 Classic」を紹介する。2月16日発売で、価格はオープンプライス、店頭予想価格は79,800円前後。

AUDEZEの平面駆動型ヘッドフォン「LCD-2 Classic」

 2009年に発売された「LCD-2」を、現在のAUDEZEの技術を駆使して復刻した。LCD-2ではリング部に木材を使っていたが、LCD-2 Classicでは特殊なナイロン樹脂素材に変更。ヘッドバンドをサスペンション機構付きの軽量な素材に変更し、イヤーパッドには長時間の使用でも疲れにくいという形状記憶素材を採用した。パッケージに付属していたトラベルケースも省き、コストパフォーマンスを高めている。