LG、Nano IPSで色再現を高めた31.5型4K液晶。21:9の34型も

LGエレクトロニクス・ジャパンは、独自のNano IPS技術を搭載したプロ向け液晶ディスプレイ2機種を10月31日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は31.5型4Kの「32UL950-W」が165,000円前後、34型で横長5,120×2,160ドットの「34WK95U-W」が175,000円前後。

31.5型4Kの「32UL950-W」

LEDにナノメートルサイズの粒子を適用する独自のNano IPSをPCディスプレイに初めて採用したモデル。微細な粒子が黄色やオレンジ色などの過剰な光波長を吸収することで、正確な赤を引き出し、画面上の色の濃さと純度を向上させている。色域はDCI-P3 98%、sRGB 135%をカバーする。

パネル解像度は31.5型が4K/3840×2160ドット。34型は4Kを約133%横長にした5120×2160ドットで、アスペクト比はシネスコサイズと同等の21:9。映像やゲームを大画面で楽しめるほか、映像や写真などの快適な作業に適した環境を提供するという。フルHDなどの映像をアップコンバートして表示する超解像技術の「SUPER Resolution+」にも対応。

34型/5,120×2,160ドットの「34WK95U-W」

HDR10と、VESAが策定したDisplayHDR 600に対応。ピーク輝度は600cd/m2以上。バックライトはローカルディミングで高コントラスト化、10bitカラーに対応する。

ゲーム向けの機能として、AMDの対応APU/GPUを搭載するPCやグラフィックカードと接続することで、ティアリングやスタッタリングを抑えるFreeSyncテクノロジーに対応。映像信号を画面に表示するまでのタイムラグを最小限に抑える DAS(Dynamic Action Sync)モード、暗いシーンの視認性を高めるブラックスタビライザーなども利用可能。

最大40Gbpsデータ転送のThunderbolt 3端子を搭載し、MacBook ProやLG Gramなどと接続可能。31.5型の32UL950-WはThunderbolt 3を2ポート備え、2台をデイジーチェーン接続して3,840×2,160ドット/60Hzの2画面表示ができる。Thunderbolt 3非搭載のパソコンでもUSB Type-Cとして使用可能。

HDMIは31.5型が1系統、34型が2系統装備。DisplayPortも備える。USB 3.0(ダウンストリーム)×2を備え、31.5型はUSB 2.0アップストリーム×2も備える。ステレオミニのヘッドフォン出力や、出力5W×2chのスピーカーを搭載する。

極細ベゼルの4辺フレームレスデザインを採用し、映像に没入できるという。別売のキャリブレーションセンサーを使ったカラーマネジメントにも対応可能。明るさやコントラストなど基本的な設定やゲーミングモードの設定をWindows上で操作できるソフト「OnScreen Control」もバンドルする。

消費電力は、いずれも70Wで最大200W。スタンドを含む外形寸法と重量は、31.5型が718×488～598×231mm(幅×奥行き×高さ)、7.3kg。34型が817×449～559×234mm(同)、9.0kg。31.5型は画面のピボットも可能。