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深田恭子4K画質に。新4K8K放送12月1日開局特番、民放BS4局リレー番組も
2018年11月5日 15:41
12月1日10時から放送開始の「新4K8K衛星放送」まで1カ月を切った11月5日、推進キャラクターを務める深田恭子さんが、4K8Kの注目番組を紹介する記者発表会が開催された。4K8Kチューナー内蔵テレビなど最新の受信機器も紹介された。
BS4K合同で開局特番、リレー形式の番組も
BS/110度CSで12月1日から始まる新4K8K衛星放送について、チューナー内蔵テレビが増えてきたほか、4K/8Kの番組内容も徐々に明らかになっている。これに合わせて、A-PAB(放送サービス高度化推進協会)が記者発表会を開催。深田恭子さんや、番組制作の担当者らが登壇して魅力を語った。
BS4K開局の10時からは、BS民放4局(BS朝日、BS-TBS、BSテレ東、BSフジ)が、BS4Kと従来のBS2Kの両チャンネルで特番を放送(2K放送は9時45分から)。番組名は「BS4K開始“発”生特番～日本で最高に美しい映像お見せします～」。ホテルニューオータニで行なわれる開始イベントの火入れ式の模様を生中継する。史上初となる民放4局による同時2K/4K連動生番組で、各局の注目番組などが紹介される。司会は滝川クリステル。
記者発表イベントに登場した深田恭子さんは、4K映像の魅力について「風景がキレイに観られて楽しみです。泳ぐのが好きなので、スポーツでも水しぶきやサーフィンなど、まるでそこにいるかのように見えると思います」と紹介。ドラマなど演じる側としては「セットの隅々まで見ていただけるので、映る側としては気が抜けない部分もありますが、色々な楽しみ方をしていただけると思います」と語った。深田さんは1日の開局セレモニーにも参加し、放送局の各社とともに“放送開始ボタン”を押す役割で登場予定。「生中継されると聞いていて楽しみにしています」と笑顔を見せた。
また、新たな試みの番組として、BS4Kの民放4社が連携したリレー形式による紀行番組「大いなる鉄路16,000km走破 東京発パリ行き」12月1日～2日に渡りBSフジ4K(1日19時～)、BS朝日4K(同21時～)、BS-TBS4K(2日19時)、BSテレ東4K(同21時)の順で放送。東京からモスクワ、ブダペスト、ジュネーブ、パリまで、ユーラシア大陸を横断する片道切符列車の旅を紹介する。ナレーションは三浦春馬と倍賞千恵子。制作はテレビマンユニオン。4つの番組を通して、ディレクター1名と技術3名は同じスタッフが担当するという。
1日目BSフジ4Kでは、東京を出発してから鳥取境港までを鉄道で、そこからフェリーでウラジオストクへ渡り、シベリア鉄道へ。バイカル湖などロシアの自然や現地の人々とのやりとりを紹介するという。次のBS朝日4Kでは、モスクワを出てウクライナ、ポーランド、チェコ、プラハを経てブダペストまでの道のりを紹介。6つの世界遺産が登場するという。
2日目のBS-TBS4Kは「絶景に次ぐ絶景」としており、スイスのチューリッヒからスタート。山岳鉄道でアルプスを越えてジュネーブへ向かう。最後のBSテレ東4Kでは、イタリア・ジェノバからフランスのパリ・リヨン駅を目指す。地中海料理やフランスのワイン&料理などが見どころ。
その他、NHK BS4Kでは、開局記念として世界初の南極からの4K生中継(1日10時～ほか)、スカチャン2(CS883ch)で山本彩初ソロツアーの「山本彩 LIVE TOUR 2016～Rainbow～ 11.22＠Zepp Namba」(12月2日18時～)なども注目番組として紹介されている。NHK BS8Kでは、大河ドラマ初となる4K制作「いだてん」を、2019年1月6日朝9時から放送する。
新たな4K番組がビデオで紹介される中、世界遺産やドラマなどの番組と共に、深田恭子さんの目に留まったのは「吉田類の酒場放浪記」。好きな番組とのことで「すごく気になります」とのこと。
4K放送チューナー内蔵テレビとしては、東芝映像ソリューション「55X920」や、シャープ「4T-C60AN1」、三菱電機「LCD-A58RA1000」、ピクセラの55型テレビ(型番未定)、ハイセンスジャパンの50型「A6800」が展示。8Kチューナー内蔵テレビとしてシャープの「8T-C70AX1」では8K映像が上映された。
その他にも、外付けの4K/8Kチューナーや、4Kチューナー内蔵レコーダー、CATV用STBなども各社が披露した。
深田さんは4K対応テレビを所有しているものの、まだ視聴できる準備は整っていないようで「アンテナやチューナーを購入しなければと思っている。そういったことも伝われば」と、推進キャラクターとしての活動に意欲を見せた。
4K認知度“高止まり”も。視聴方法など周知強化
2016年から行なっている4K8K放送市場調査の9月実施結果も紹介。4Kという言葉の認知は「知っている+知っているような気がする」合わせて86.3%と、前回2月(88.8%)に比べて微減。4K8K放送を視聴したい人は39.9%(ぜひ視聴したい+まあ視聴したい)、8K放送は試聴したい35.4%(同)。
4Kテレビ所有者の割合は2018年9月時点で6%と2月時点(5%)より上昇。12月から4K8K放送が始まるのを知っていた人は18.9%で、前回(12.2%)から伸びた。「4K放送を観るには対応チューナーまたは4Kチューナー内蔵テレビが必要」と知っていた人は、4Kテレビを持っている人の約5割に達している。
A-PABの福田俊男理事長は「4K対応テレビ、チューナ内蔵テレビが浸透してるかというとなかなか厳しい状況」とし、4K8Kの認知度は「高止まりしている。(対応アンテナや受信設備の導入が必要な)左旋をどのように伝えるか」と課題を挙げた。
電子情報技術産業協会(JEITA)による国内出荷実績では、4K対応テレビの累計出荷台数が2011年の発売開始から500万台を超えたことに触れ「世帯数では9.5%程度だが、衛星放送が75%で受信可能(視聴可能世帯4,000万世帯以上)なうちの12%まで来ている」との見方も示し、今後の理解度向上へ活動を強化していくという。