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ターンテーブルが空中浮遊するアナログプレーヤー。約39.8万円

ユキムは、スロベニア・マグレヴオーディオ(MAG LEV AUDIO)製の磁気浮上プラッター・システムを搭載したアナログプレーヤー「ML-1」を発売する。11月21日から予約受付を開始し、製品の出荷は'19年2月以降の予定。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は398,000円前後。

MAG LEV AUDIO「ML-1」

独自のマグネティック・コイル・ドライブを搭載し、ターンテーブルそのものを浮上させて再生するセミオートタイプのアナログプレーヤー。クラウドファンディングKickstarterに始まり、昨年は独ミュンヘンのハイエンドショウで製品を披露。“宙に浮く”ターンテーブルが大きな話題を集めた。

2016年のプロトタイプ制作から技術的課題を解決し、アナログプレーヤーとして実用可能な磁気浮上プラッター・システムを完成させたという。

樹脂とグラスファイバーで作った重量2.2kgのターンテーブルには、マグネットが内蔵されており、本体側にある6つのマグネットコイルとの反発を利用し、浮遊と回転力を得ている。回転軸に接点を持たず、またコイルにモーターを必要としないため、レコード盤は摩擦や振動などの干渉から開放されるという。

33/45回転に対応。ワウフラッターは0.17%以下で、SN比はー73dB。

サポート・バーが本体に格納されると、磁気浮上によりターンテーブルが空中浮遊する

出荷時には、Pro-Ject製トーンアーム「9cc」とortofon製カートリッジ「MC10」をあらかじめ装着。シンプルなスイッチによる直感的な操作に加え、演奏終了後のオートリフトアップ機構など、誰もが簡単にレコード再生が楽しめるよう配慮したという。

トーンアームとカートリッジが装着されて出荷される
本体スイッチ

バッテリー機能を備え、突然の停電でもターンテーブルが落ちないように、サポート・バーの上昇動作が終わるまで電源が切れないようになっている。

日本国内では、ブラックアルミのターンテーブルと木目調のデザインを施した「ウッドエディション」を取り扱う。外形寸法は47.7×35.5×18.5cm(横×奥行き×高さ)で、重量は9.8kg。