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三菱、車や船に最適な曲面液晶の量産化技術。平面同等の表示性能

三菱電機は、曲面ディスプレイで平面形状と同等の表示性能を実現したというTFT液晶モジュール(凹型)の量産化を確立。自動車や船舶などへの採用に向けて本格的に受注を開始すると26日に発表した。

今回の技術を搭載した曲面カラーTFT液晶モジュール(曲率半径800mm)

自動車や船舶などで、耐環境性を確保しつつ、デザイン性の高い内装に沿った曲面ディスプレイへのニーズが高まっていることを受けて開発。

曲率半径700mm以上1,000mm未満の曲面カラーTFT液晶モジュールで、平面形状と同等の高い視認性と色鮮やかな表示を実現。製品ごとの曲がり具合のばらつきを考慮したパネルや筐体の設計により、効率的で安定的な生産が可能になったという。液晶パネル製造から曲面ガラスの貼り付けまで一貫生産して生産期間を短縮、高い品質を確保している。

曲がり具合を考慮したパネルや筐体の設計により、白・黒均一性を確保。また、上下左右176度の広視野角、1,000cd/m2の高輝度、1,000:1の高コントラスト比により、明るい場所での視認性も高めている。

画素密度は167~190ppiで、多くの情報表示が可能。色再現性範囲はNTSC比84%、動作温度範囲は-40~+85度で、厳しい温度環境での使用に対応する。

同技術を適用した曲面カラーTFT液晶モジュールは、中国・上海で11月27日~30日に開催される「bauma CHINA 2018」において出展される。