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オンキヨーの“兜”ゲーム用ヘッドセット。Atmos強化のAVアンプ、IMAX Enhanced対応も近い?

オンキヨー&パイオニアは「CES 2019」のブースにおいて、新規参入するゲーミング市場向けヘッドセットや、AVアンプの新製品を出展している。

AVアンプはパイオニア、ELITE、オンキヨー、Integraの4ブランドで新製品投入
ゲーミング製品に参入

兜のようなゲーミングヘッドセット。音で対戦を有利に

オーディオ機器メーカーとしての知見を活かしつつ、新たな領域にチャレンジするのがゲーミングブランドの「SHIDO(シドウ)」。最終製品になる前のプロトタイプの時点から展示するなどブランドが成長するための過程の部分も積極的に公開していく。日本を含めてグローバルで展開予定。

「SHIDO」のゲーミングヘッドセットのプロトタイプ

PC向けのオーディオについてはWAVIOブランドでノウハウを蓄積しているほか、ヘッドフォンのアコースティック技術も持っている同社だが、ゲームに求められる機能やユーザーの好みなどは違いもあるため、そうしたギャップを埋めながら製品化を目指す。

オーディオよりも長い時間装着することを想定してヘッドフォンのイヤーパッド素材を選定したほか、全体の軽さも追求。側圧は比較的緩やかにしつつ、遮音性は保つなど、新たな形状を採用している。

“ゲーミング=光らせる”製品も多い中、あえてLEDなどの装飾はせず、兜のようなデザインをイメージしたという。ハウジング外側のパターン装飾は、“桐ヘッドフォン”で得た剛性を高めるものだという。マイクブームとケーブルは着脱可能。

2種類のデザインを用意

USBコントロールアンプは、低音を強調したり、ゲーム音声とボイスチャットの音声ミックス調整などが可能。さらに、銃弾や車両の音、足音をそれぞれ強調するモードも切り替えて利用可能。ゲームで有利に展開できるように配慮されている。

USBコントロールアンプ

センターSP無しでも会話が聴きやすいAVアンプ。上位機も開発進む

AVアンプはパイオニア、オンキヨーの各ブランドに加え、インストーラー向けのELITEやIntegraも新モデルを投入。米国では2~3月に発売予定。パイオニア「VSX-834」は、Dolby Atmosの5.1.2ch対応で379ドル、「VSX-534」もAtmosの3.1.2ch対応で279ドル。

左が「VSX-534」、右が「VSX-834」

両機種とも、Dolby AtmosやDTS:X利用時に、天井スピーカーやイネーブルドスピーカーを使わない構成でも、バーチャルで補完することが可能。

さらに、ダイアログ(セリフなど)が周りの効果音に埋もれず聴き取りやすいモードも用意され、センタースピーカーのない構成でも声などがよく聴こえるという。

オンキヨーブランド製品は、7.2ch「TX-NR595」(499ドル)と「TX-SR393」(479ドル)を発売予定。いずれもDolby AtmosやDTS:Xに対応し、バーチャライザーによる補完にも対応。また、スピーカーと同時にBluetoothでヘッドフォンなどに伝送できる機能も装備。これにより、複数人で観ている時に、聴こえにくい人だけヘッドフォンを使うといった利用が可能になる。

左が「TX-SR393」、右が「TX-NR595」
ELITE VSX-LX104
Integra DRX-2.3

なお、今回は上級モデルの発表は無かったが、製品の準備は進めているとのこと。既報の通り、オンキヨー&パイオニアブランドとしては、「IMAX Enhanced」もサポートすると表明していることもあり、今後同機能を搭載したモデルの登場にも期待できそうだ。

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