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パイオニア、Atmos仮想再生対応で65,000円の薄型AVアンプ「VSX-834」
2019年2月5日 14:51
オンキヨー&パイオニアは、Dolby AtmosやDTS:Xのバーチャル再生に対応したパイオニアブランドのAVアンプ「VSX-834(B)」を2月中旬に発売する。価格は65,000円。
BDや映像配信サービスで使われているサラウンドフォーマットのDolby AtmosやDTS:Xに収められている5.1.2chと、従来の7.1ch再生に対応。ドルビーイネーブルドスピーカーを最適な状態に調整して再生する独自技術「Reflex Optimizer」も備える。
最新サラウンド技術のDolby Atmos Height Virtualizerと、DTS Virtual:Xにも対応。トップスピーカーやサラウンドスピーカーの無い環境でも音像を仮想的に創り出し、包み込まれるようなDolby AtmosやDTS:Xの醍醐味を楽しめるという。なお、Dolby Atmos Height Virtualizerはファームウェアによるアップデートで対応する。
最大出力は155W×7ch(6Ω)、定格出力は80W×7ch(同)。アンプ出力を維持しながら従来モデルに対して製品の高さを約15%削減。ラックなどへの設置を容易にした。外形寸法は435×321×148mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は8kg。
上級機で培われた「ダイレクトエナジー」思想を継承して筐体を設計。パワーアンプ部の伝送経路の短縮化など、クリーングランド化の徹底、線材のスタイリングまで高音質化を細部に渡り追求した。
スピーカーの大小、音量、距離、クロスオーバーを判定し、異なるスピーカーを全て同じスピーカー、同じ距離で鳴らした様に調整する「MCACC」も搭載。EQ補正により各スピーカーの音色を揃えるとともに、「フェイズコントロール」技術で内部のローパスフィルターによって生じるサブウーファーの低域の遅れ(位相ズレ)を解消する位相管理を実現。信号をマルチチャンネル再生に合わせた最適な状態に補正する。
HDMIは4入力/1出力で、4K/HDR、BT.2020映像のパススルーに対応。Dolby Vision、HDR10、HLG(ハイブリッドログガンマ)をサポートする。いずれの端子もHDCP 2.2対応。フルHD映像を4Kにアップスケーリングする「Super Resolution」にも対応。
好みの音量やサラウンド設定を3つまで保存して呼び出せる「パーソナルプリセット」に対応。呼び出しは本体やリモコンに搭載した3つのパーソナルプリセットキーで行なう。また、映画のセリフやボーカルの音量を調整して聴きやすくする「ダイアローグエンハンスメント」や、圧縮音声をCDに迫る高音質で再生するという「アドバンスド・サウンドレトリバー」も搭載。
HDMI以外の端子は、光/同軸デジタル音声入力が各1系統、アナログ音声入力が3系統。ヘッドフォン出力は前面に1系統。サブウーファープリアウトは2系統、プリ/ラインアウト出力としてZONE Bを1系統備え、別売ワイヤレスヘッドフォン送信機との組み合わせも想定している。そのほか、ストリーミングデバイスなどへの電源供給用USB端子などを備える。
ワイドFM/AMラジオチューナーを搭載。Bluetooth 4.2受信にも対応し、コーデックはAACとSBCをサポートする。消費電力は370W(スタンバイ時0.1W)。