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シャープ、ASEAN市場で初の8Kテレビをマレーシアで発売
2019年1月15日 07:30
シャープは、ASEAN市場において初となるコンシューマ向け8Kテレビを、2019年1月から、マレーシアで発売する。現地時間の1月11日に、マレーシア セランゴール州シャー・アラムで開催した製品発表会見で、Sharp Electronics (Malaysia) Sdn Bhd (略称・SEM)のロバート・ウー(Robert Wu)社長は、「ASEANにおける“AQUOS 8K WORLD”の幕開けを宣言する」と述べた。
シャープでは、2019年度を最終年度とする中期経営計画において、「8KとAIoTで世界を変える」ことをビジョンに掲げており、8Kエコシステムにより、エンターテインメント、放送、教育、ヘルスケア、セキュリティ、製造業などのBtoB領域における8Kディスプレイの提供で先行。さらに、2018年11月には、日本国内での新8K衛星放送の開始にあわせて、世界初の8Kチューナー搭載テレビ「AX1シリーズ」を発売。中国、台湾でも、2Kチューナーを搭載した8Kテレビを発売している。
今回、ASEAN市場向けに発表したのは、日本で発売したのと同じAX1シリーズで、7,680x4,320ドットの8K解像度パネルを採用。2Kチューナーを搭載。日本と同様に、60型、70型、80型の3つの画面サイズをラインアップする。
会見は、旧正月前の買い物客で賑わう市内のショッピングモール「IOI City Mall」で行なわれ、挨拶に立ったSEMのウー社長は、「シャープが、2009年に8Kの技術開発を開始して以来、マレーシアの顧客に対して、8Kテレビを届けることができる日を待ちわびていた。今日、ついにマレーシアおよびASEAN市場に対して、初の8Kテレビを投入できる。AQUOS 8Kワールドの幕開けが宣言できることを大変誇りに思う」とし、「8Kパネルは3,300万画素となり、フルHDの16倍、4Kの4倍の画素数を持つ。表示される画像は人間の目の分解能を超え、画像を拡大しても、これまで実現不可能だった精緻な描写を可能としている。最高レベルの画像エンジンを搭載しており、日本製の8K解像度パネルや、8Kの高い色再現性、高コントラストなど、最高品質の技術を搭載し、圧倒的なリアリティを感じることができるテレビ視聴体験を提供する。これを8Kワールドを描く最初の一歩になる」とコメントした。
マレーシアでは、8K放送が行なわれていないが、2Kおよび4Kコンテンツをアップコンバートして、高画質で視聴してもらうことを狙うという。
AX1シリーズでは、全モデルで、シャープ独自の日本製UV2Aパネルを採用。80型ではIGZOパネルを採用している。また、Android TV version 8.0を搭載。Eilex Prism機能によって、重厚な音とより広いスイートスポットを可能としたほか、独自のスピーカー機構とダブルサブウーファーによって、自然で、クリアな高品質音声を実現し、視聴体験を高めることができるという。
マレーシアでの価格は、80型がRM73,999、70型がRM36,999、60型がRM25,999となる。今後、マレーシアに続いて、インドネシア、フィリピンなどのASEAN地域で、8Kテレビを順次、販売していくという。
また、SEMでは、今回の新製品の発表にあわせて、1月11日から15日まで、IOI City Mallのセンターコートで、旧正月向けのロードショーを開催。AQUOS 8Kテレビを購入すると、Dolby Atmosサウンドバーとプレミアムサービスを無償で提供。60型のAndroid 4Kテレビを購入すると、40型テレビを無償でプレゼントする。