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シャープ、音声操作と4K録画BD/UHD BD再生対応のレコーダ「BT3」
2019年2月15日 11:00
シャープは、Googleアシスタントによる音声操作や4K録画BDとUltra HD Blu-rayの再生に対応したBDレコーダー「BT3」シリーズ2機種を3月29日より発売する。価格はオープンプライス。トリプルチューナー搭載で、2TB HDDの「2B-C20BT3」は、店頭予想価格90,000円前後。トリプルチューナーで1TBの「2B-C10BT3」は80,000円前後。4Kチューナーは搭載していない。
なお、同時発表されたBDレコーダー「BT1/BW1」シリーズについては、別記事で紹介している。
番組やタレント名の入力は“音声”が便利。リモコン操作との使い分けを提案
現在発売されているUTシリーズの後継モデル。音声操作機能の追加と'18年発売の4Kレコーダーで搭載されていた機能「4K録画BD再生」、「4K録画リスト」、「指定ジャンル強調」、「AQUOS視聴・録画ランキング」などの搭載が前機種からの変更点。BT3シリーズの2機種は、HDD容量が異なるだけで機能や仕様は変わらない。
テレビのAQUOSやスマートスピーカーと連携し、観たい番組を音声で検索・再生できる「声で楽々操作」に新対応。Googleアシスタント対応AQUOSのリモコンや、スマートフォン、スマートスピーカーを使い、音声で番組検索や再生などが実行できる。
具体的には「最新の“○○(番組名)”を再生して」、「録画した“スポーツ(ジャンル名)”を探して」、「“○○(タレント名)”の番組を教えて」などと、連携機器に発話することでリモコン操作をすることなく、レコーダーをコントロール可能。ほかにも番組を再生中に「最初から再生」「○○分飛ばして」などの音声操作にも対応する。
音声操作を行なうには、レコーダーをAQUOSやスマートスピーカーと同一のネットワーク上に接続・設定すること、またスマートフォンには専用の機器登録アプリ「AQUOSスピーカーコネクト」のインストールとレコーダー登録設定が必要。AQUOSリモコン、スマートフォン、スマートスピーカーのどれを使っても、実行できる音声操作そのものに違いは無い。
音声操作機能に対し、同社担当者は「電源のON/OFFや音量調整などはリモコン操作が速いが、番組やタレントの名前をリモコンで入力するのは時間もかかり、漢字やカナ、ひらがなが混在すると変換も面倒だ。音声操作機能があれば、番組名やタレントをリモコンで入力する手間が省ける。こういった複雑な操作は音声入力・操作にまかせて、電源やチャンネル切り替えなどのシンプルな操作はリモコンに任せる。用途に合わせた使い分けを提案したい」と話す。
4Kレコーダー「AT3」の機能を新搭載。“4K録画BD”の再生にも対応
BT3シリーズは、同社の新4K衛星放送チューナー搭載BDレコーダー「4B-C40AT3/C20AT3」で採用されている各種機能を備えているのも大きな特徴。
AT3で4K放送をダビングした“4K録画BD”の再生に対応。4Kチューナーを搭載しないBDレコーダーで、4K録画BDの再生をサポートしたモデルはBT3シリーズが初めて。ただし、パナソニック製4Kレコーダーでダビングした4K録画BDは再生できない。理由は別記事で解説する。
4K録画BDをBT3で再生する場合、接続したテレビが4Kであれば4K解像度のまま再生可能。2Kテレビへのダウンコン出力や、HLG非対応テレビへのHDR10変換出力機能も備える。
このほか、本機で録画した番組のリストを4K解像度で表示する「4K録画リスト」にも対応。表示は、サムネイル付きの18画面録画リスト、見どころポップアップ表示対応のタイトルリストが選べる。またEPG画面上で番組検索をする際、特定のジャンルを選択することで街頭番組が“強調表示"される「指定ジャンル強調」機能が追加。番組表スクロールのレスポンスも、従来より高速化されている。
AQUOSユーザーを対象に“今見ている番組”や“録画予約している番組”、“再生した番組”を集計し、ランキング形式で表示する「AQUOS視聴・録画ランキング」にも対応。視聴中と録画予約・再生のランキングデータが1~10位まで表示されるので、視聴や録画予約の参考になるという。
従来モデルに搭載の機能を継承。HDMIは2出力にアップデート
従来モデルに搭載されていた機能も継承。新作連続ドラマを4週間分自動録画する「ドラ丸」、AQUOSと連携して放送中番組の一時停止や巻き戻し視聴ができる「AQUOSタイムシフト」、滑らかな番組早送りが可能な「250倍速なめらかサーチ」、ドライブの密閉度を高めた対塵と光学性能改善で耐久性を向上させた「ホコリシールドBDドライブ」、撮りためた番組を新しいレコーダーにダビングできる「買換えお引っ越しダビング」などを備える。
最大12倍の長時間録画に対応。外付けしたUSB HDDへの録画もできる。録画した番組を宅外から視聴する「外からリモート視聴」や、スマートフォンにダビングする「Wi-Fiダビング」、自宅の好きな部屋に番組を転送する「Wi-Fi転送」、外出先から録画予約できる「リモート予約」機能なども備えている。
再生可能ディスクは、4K Ultra HD Blu-ray、4K録画BD、ブルーレイ3D、BDビデオ、BDXLを含むBD-R/RE、DVDビデオなど。
HDMI出力は前機種の1系統から2系統へアップデート。HDCP 2.2非対応のAVアンプを接続する場合や、映像・音声のセパレート出力により音声伝送の品質向上ができる。アナログ映像・音声入力は非搭載。
外形寸法は430×229×57.5mm(幅×奥行き×高さ)。重量はC20BT3が約3.3kg、C10BT3が約3.1kg。