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「スプリガン」がNetflixオリジナルアニメ化。ドラゴンズドグマ/攻殻SAC_2045も

Netflixは、新たにアニメプロダクションのアニマ、サブリメイション、デイヴィッドプロダクションの3社とアニメ作品制作における包括的業務提携契約を締結。デイヴィッドプロダクションとは「スプリガン」をNetflixオリジナルアニメとして制作する。

既報の通りNetflixは、2018年にプロダクション・アイジー、ボンズと同契約を締結しており、これに続いて新たな3社とのアニメ制作を開始。全世界190カ国に向けたオリジナルアニメコンテンツの拡充に注力する。第1弾作品として「オルタード・カーボン:リスリーブド 」、「ドラゴンズドグマ」、「 攻殻機動隊SAC_2045 」、「スプリガン」、「スーパー・クルックス」、「ヴァンパイヤ・イン・ザ・ガーデン」の制作が決定した。

デイヴィッドプロダクションは2007年に設立されたアニメ制作会社で、TVアニメ「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズや「はたらく細胞」などを手がけてきた。「スプリガン」は、原作たかしげ宙、作画皆川亮二により小学館の週刊少年サンデーに連載。超古代文明の遺産を、悪用しようとする者から守るエージェント“スプリガン”の戦いを描いた作品で、1998年には劇場用アニメ化もされた。

デイヴィッドプロダクションの梶田浩司代表取締役は、「今回の提携で、私達は作品毎ではなく長期的な視野で制作に取り組めるようになり、日本だけでなく海外のファンを視野に入れた作品の企画開発、様々な技術の開発や向上、映像表現へのチャレンジをするとても良い機会を得る事ができました。このチャンスを活かし、日本のアニメスタジオの一員として、全力で制作に取り組んでいきたいと思います」とコメントしている。

アニマは1997年設立。3DCGを使ってアニメやゲームアセットを制作するクリエイティブスタジオで、ゲームのシネマテックムービーや配信系のアニメーション、ゲームアセット、実写系VFXなど幅広いジャンルの制作を行なっている。作品としては「CAT SHIT ONE -THE ANIMATED SERIES-」がVESアワード・ショートアニメーション部門にノミネートされた。

アニメは、「オルタード・カーボン:リスリーブド」を制作する。NetflixオリジナルSFシリーズ実写作品(シーズン2制作中)のスピンオフとなるオリジナルアニメ。「オルタード・カーボンはその世界を拡張し、誰もみたことのないまた新たな物語を生み出す」という。

サブリメイションは2011年に設立。3DCGを主体としたアニメの制作、企画、販売を行なっており、「ラブライブ!サンシャイン!!」、「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」、「PSYCHO-PASS」、「魔法使いの嫁」などを手がけてきた。

Netflixで制作する「ドラゴンズドグマ」は、カプコンが生み出し、世界的人気を誇るオープンワールドのアクションゲーム「ドラゴンズドグマ」のNetflixオリジナルアニメシリーズ。己の心臓を奪ったドラゴンに復讐を果たすため、”覚者(かくしゃ)”として蘇った主人公が旅に出る。七つの大罪を意味するモンスターを倒しながらドラゴンに挑む壮大なアクションアドベンチャー。

前述の通り、2018年に発表したプロダクション・アイジー、ボンズとの包括的業務提携により、NetflixはI.Gと「攻殻機動隊SAC_2045」(2020年全世界独占配信)を制作しているほか、新たに同社グループ会社であるWIT STUDIOと「ヴァンパイヤ・イン・ザ・ガーデン」を制作すると発表した。

攻殻機動隊SAC_2045
(C)士郎正宗・Production I.G/講談社・攻殻機動隊2045製作委員会

「ヴァンパイヤ・イン・ザ・ガーデン」は、少女モモが、人間の敵だと教えられてきたヴァンパイヤの少女と出会う物語。歌によってつながれた二人の運命が、大きく動き出す。

ボンズからは、ミラーワールド創立者かつ漫画家のマーク・ミラーと共同制作者兼アーティストのレイニル・フランシス・ユーが手がけた漫画「スーパー・クルックス」のアニメシリーズ制作が決定。スーパーヒーローたちが放つ予測不能のクライム・サスペンスとなる。

今回の提携について、Netflixコンテンツ・アクイジション ディレクター(日本)のジョン・ダーデリアン氏は、「Netflixは、アニメファンやクリエイター、またアニメプロダクションの三者に愛されるサービスになるべく、 映像とストーリー共に優れた作品を生み出す国内のクリエイターの方々が作品を制作しやすい最高の環境を実現し続けていきます。これにより、190カ国以上のアニメファンと素晴らしいコンテンツを繋ぐことができると期待しています 」とコメントしている。