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SAEC独自のダブルナイフエッジ式トーンアーム。最新技術で40年振り復活
2019年3月14日 10:00
サエクコマースは、軸受け部分に独自のダブルナイフエッジ方式を採用したトーンアーム「WE-4700」を4月末より発売する。価格は119万円。
40年前に開発・発売された同社製トーンアーム「WE-407/23」を原器としながら、現代の高音質素材や加工技術を用いた、最新型のダブルナイフエッジ型トーンアーム。'18年に独ミュンヘンで開催されたオーディオショウ「HIGH END」や、「OTOTEN 2018」などで参考出展されていた。
「WE-407/23も当時の最先端技術とクラフツマンシップによって作られたが、ものづくりのフィロソフィーはそのままに、模倣ではなく、総てを一から起こして作り上げた新生のトーンアーム」としている。
ダブルナイフエッジ機構には、最新の切削技術を導入し、ミクロンオーダーでの精密加工を採用。動作特性と剛性を更に向上。主要パーツの精度を高めることで、ダイナミックレンジの広がりと歪みを抑えた再生音を描けるという。
内部配線には、高い導通性能を有するPC-Triple C導体と絶縁材に多孔質天然素材を組み合わせたオリジナルケーブルを採用。微弱信号の再現性を高めると同時に広大なステレオイメージと奥行き感を再現する。
アームベースには、コレットチャック方式を採用。アームの高さ調整が容易に行なえるほか、アームシャフト部分の剛性を高めて安定感のあるサウンド描写を目指した。
剛性に優れるジュラルミン製ヘッドシェルを標準装備。幅広いフォノカートリッジへの適合能力を持ちながら、レンジ感の高いサウンドを再現するという。シェルの自重は16gで、適合カートリッジは13g~35g(ヘッドシェル含む)。2種類のカウンターウェイトを付属する。
トーンアームの全長は、最大311mm。オーバーハングは12mm。トラッキングエラーは内周にて0度。
取付穴径は30mmで、取付可能板厚も30mm。取付位置と取付穴径は、前モデルWE-407と同寸法。ラックスマンPD-171A/PD-171AL利用時は、WE-407/23専用アームベース(OPPD-AB4)への取付けが可能としている。