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10chを28日分録れる全自動DIGA。UHD BD再生、スマホ操作性向上

パナソニックは、最大10ch分を28日間自動録画できるBlu-ray Discレコーダー「おうちクラウドディーガ 全自動モデル」を5月17日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は8TB HDD内蔵で最大10chの「DMR-UBX8060」が24万円前後、4TB/6chの「DMR-UBX4060」が16万円前後、2TB/6chの「DMR-BRX2060」が9万円前後。8TBと4TBのモデルはUHD BD再生にも対応する。

上から8TB「DMR-UBX8060」、4TB「DMR-UBX4060」、2TB「DMR-BRX2060」

なお、全自動録画に対応しないモデル「DMR-BRW1060」と「DMR-BRW560」も同じく5月17日に発売。これら2機種については別記事で掲載する。

スマホアプリ強化で操作性向上。同時動作制限の緩和も

'18年に発売したDMR-UBX7050/UBX4050/BRX2050の後継機種。3機種ともに最大の進化点は操作性の向上で、スマートフォンアプリ「どこでもディーガ」が機能強化された。スマホから番組選択/再生が行なえ、チャンネル録画一覧から付属リモコンで番組を探す方法に比べて、スムーズに番組を選んでテレビで再生、コントロールできるという。全自動モデルのユーザーのスマホアプリ活用率が高かったことから、今回の機能強化を行なった。そのほか、UBX8060はHDD容量が8TBに拡大した(従来のUBX7050は7TB)。

DMR-UBX8060

スマホアプリに「テレビでみる」モードが追加され、録画済み番組表をスクロールして観たいものを探し、テレビで再生可能。背景が紺色のため、通常の番組表と区別しやすくなっている。また、放送中や過去の録画番組をタップするだけですぐ視聴するための設定も利用可能。そのほか、番組の再生中にも、録画一覧のメニューに戻って他の番組を探すなどの操作が行なえる。

「テレビでみる」モードで番組を選択して再生すると、アプリの画面下部に「シーン一覧」の項目も表示。DiMORAの有料サービス(月額300円)ユーザーは、一覧からシーンを選んで再生できる。

また、従来のUBX7050などは、宅内利用が番組視聴などの操作のみ対応していたが、UBX8060などは、番組だけでなくスマホなどから取り込んだ写真や、CDからリッピングした音楽なども操作できるようになった。

アプリを強化(写真はiPad利用時)

初期設定状態よりも、チャンネル録画用HDDの領域を増やす「追加チャンネル」設定時の同時動作制限も改善。従来は写真/動画を再生する場合に毎回追加チャンネル録画を停止するようになっていたが、停止しなくても写真/動画再生ができるようになった。

また、追加チャンネル設定時の宅外視聴(直接配信)についても、DIGA本体の電源ON時にスマホ視聴ができない問題が改善。既にスマホ転送用番組が作成済みの状態であれば、本体電源ON時でも宅外視聴できるようになった。なお、「おとりおき」やワンタッチ保存した番組は、自動でスマホ転送用番組が生成される。

DMR-UBX4060
DMR-BRX2060

内蔵チューナー数は、UBX8060が11ch(地上/BS/110度CS兼用×6、地デジ専用×5)、UBX4060とBRX2060が各7ch(地上/BS/110度CS兼用×6、地デジ専用×1)。指定した複数のチャンネルを録り続け、古い番組を順に自動消去していく全自動の「チャンネル録画」はUBX8060が最大10ch、UBX4060/BRX2060が最大6ch。

UBX8060の場合は最大10ch×28日間の番組を自動録画できるため、放送後に話題になった番組などを、後から選んで観られる。なお、新4K衛星放送のチューナーは内蔵しない。

ゴールデンタイム(地デジ)のドラマを最大で約90日間消去しないように自動で“おとりおき”可能。また、ドラマとアニメのそれぞれを時間帯を選んで、自動で“おとりおき”可能。例えば自分用に朝の連続ドラマと、子供に見せるアニメの両方を消去せずに保存でき、録り逃しを防げるという。

スマホのLINEアプリから、番組検索や録画予約も可能。CLUB PanasonicのLINE公式アカウントに友だち登録して利用できる。

おうちクラウドでペットカメラ連携やバックアップも

CDからリッピングした楽曲や、スマホで撮影した動画/写真などを保存できる「おうちクラウド」の機能も従来モデルに引き続き搭載。写真/動画は最大合計40,000ファイルまで保存でき、写真をスマートフォンで見られるほか、テレビ画面で家族で楽しむといった使い方ができる。デジカメやビデオカメラの写真/動画もUSB端子経由で取り込み、スマホやテレビで再生できる。

さらに、同社製HDペットカメラ「KX-HDN205」で撮影された動画も取り込み可能。動画をスマホ(Android 4.1以降の端末と、iOS 10.0以降を搭載するiPhone 5s以降/iPad Air以降)で選んでDIGAに保存できる。これにより、留守中のペットの様子などをテレビの大画面で見たり、家族と共有できる。ペットカメラで撮影された映像の自動保存も可能。なお、スマホ連携には、無線LANと、インターネット接続環境、専用アプリ「ホームネットワークW」のインストールが必要。

「おうちクラウド」の音楽や写真、動画を別売のBDやUSB HDDにバックアップ可能。SeeQVault対応HDDを使ってDIGAを買い替えた時の録画番組の引っ越しもできる。BDにバックアップした4K MP4動画の直接再生にも対応。HDDに取り込み直さずに映像を確認できる。

上位機のUBX8060とUBX4060は、独自の4K対応エンジン「4Kリアルクロマプロセッサ」で高画質な4K映像を再生可能。UHD BDの再生時は、4K/24pは4:4:4 36bitで出力するが、4K/60pは4:2:2/36bitで出力する。

DMR-UBX8060(上)、DMR-UBX4060(下)はUHD BD再生や4Kリアルクロマプロセッサを搭載

これら2機種は、HDR映像視聴時に、映像の明るさを調整し、明るいリビングでも見やすいダイナミックレンジ調整に対応。また、HDR映像をHDR非対応テレビで視聴する場合に、高画質映像で楽しめる独自のダイナミックレンジ変換調整にも対応する。

HDMI端子はUBX8060とUBX4060が2系統で、うち1系統は音声専用。光デジタル音声出力も備える。BRX2060はHDMI 1系統のみ。USB端子はUBX8060/UBX4060がUSB 2.0×1、USB 3.0×2、BRX2060がUSB 2.0/3.0×各1。いずれもLAN端子を搭載する。

DMR-UBX8060の背面

消費電力は、UBX8060が約54W、UBX4060が約42W、BRX2060が約33W。外形寸法と重量は、UBX8060が430×239×66mm(幅×奥行き×高さ)、約3.9kg、UBX4060が430×239×66mm(同)、約3.8kg。BRX2060が430×199×60mm(同)、約2.7kg。

付属リモコン