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FiiOから超小型プレーヤー「M5」。ピエゾドライバーのNoble Audio「Khan」も
2019年4月27日 18:32
東京・中野にあるAV機器の専門店フジヤエービックのデジタルスタイルショップが主催する「春のヘッドフォン祭 2019」が、27日に東京・中野サンプラザで開幕。エミライブースでは、FiiOの新プレーヤーとして、指先でつまめるコンパクトサイズの「M5」などを参考展示した。いずれも発売日や価格は未定。
なお、より日本発売が近いと思われるプレーヤー「M11」については、別記事で詳しく紹介している。
FiiO
人気の小型プレーヤーSHANLING「M0」のようなサイズ感が特徴の、FiiO「M5」。
DACチップにAK4377を搭載。384kHz/24bitまでのPCMが再生でき、32bitのファイルも24bit変換となるが、再生可能。DSDは5.6MHzまでネイティブ再生が可能。
SoCに「Ingenic X1000E」を採用。コンパクトなプレーヤーだが、動作はサクサクだという。Bluetoothを使ったワイヤレス伝送にも対応しており、コーデックはSBC/AAC/aptX/aptX HD/LDAC/HWAをサポートする。
USB DAC内蔵ポータブルヘッドフォンアンプ「Q5S」も参考展示。DACチップに「AK4493EQ」を2基、左右独立構成で搭載。768kHz/32bitまでのPCMと、22MHzまでのDSDネイティブ再生に対応。Bluetoothにも対応し、AAC/SBC/aptX/aptX LL/aptX HD/LDAC/LHDCなどをサポートする。
イヤフォンの新製品も参考展示。BAドライバー搭載のユニバーサル型「FA7J」、「FA1J」を出展した。
FA7Jは、Knowles製BA×4基搭載。ハイレゾ対応。EUクラスIIa医療機器規則適合の高透明度樹脂素材を筐体に使い、DLP方式3Dプリント技術でシェルを作っている。銀メッキ処理高純度単結晶銅線、MMCXコネクターを採用。付属ケーブルはステレオミニ。音質は、日本市場向けカスタムチューニングしたという。
FA1Jは、Knowles製BA×1基搭載。肌に優しい高透明度樹脂素材を使い、DLP方式3Dプリント技術でシェルを作っている。銀メッキ処理無酸素銅線は、MMCXコネクターで着脱可能。L字型3.5mm入力を備えている。こちらのモデルも、日本向けに音質をカスタムチューニングした。
参考出品として、MMCXの銀線ケーブル「LC-D」も展示。価格競争力のあるリケーブルになるという。入力端子は4.4mm、3.5mm、2.5mmを用意する。
Noble Audio
5月24日に発売する、米Noble Audioのユニバーサル型イヤフォン「Khan」も会場に登場。日本製ピエゾドライバーを含む6基のユニットを搭載したハイブリッドタイプで、価格はオープンプライスで、店頭予想価格は268,000円前後。
超高域用に日本で設計・製造されているセラミックピエゾドライバーを採用。セラミックピエゾドライバーは、音楽信号を電圧として加えるとそれに応じてセラミック振動板が直接振幅するもの。機械部品がなく、基本的には、電荷によってセラミックの形状が変化し、電荷が解放されると元の形状に戻るという原理を使って音を出す。その変化が極めて高速なため、非常に正確な高域の再現が可能という。
このユニットを、超高域用に搭載。低域用には10mm径のダイナミック型×1基、中低域用にKnowles製BA×2基、中高域用はKnowles製BA×2基を採用。合計6基のドライバーを搭載する。クロスオーバーネットワークは4ウェイ。
会場では他にも、MYTEKの新DAC「Brooklyn Bridge」や、小型パワーアンプ「Brooklyn AMP」なども参考展示された。