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東京・丸の内にエプソン集結。新ショールーム「エプソンスクエア」がオープン

エプソンは30日、個人・家庭用からビジネス用製品を体験、体感できるショールーム「エプソンスクエア丸の内」をオープンした。プリンターやウオッチ、産業用ロボットなど、同社の様々な機器が展示されているほか、写真展などのイベントが開催できるギャラリーや最新のインクジェットプリンターで作品制作ができる有料のプライベートラボを備える。場所は東京都千代田区丸の内3-4-1 新国際ビルの1階と2階で、営業時間は10時から18時(一部エリアは17時まで)。

エプソンスクエア丸の内は、今年3月まで新宿で展開していた3つのショールーム(エプソンスクエア新宿、スクエアアネックス、エプソンイメージングギャラリー エプサイト)を統合し、移転したもの。

ショールームは全2フロア構成で「パーソナルゾーン」、「エプサイト」、「ビジネスゾーン」、「プロダクションゾーン」の4区画に分かれており、同社の長期ビジョン「Epson 25」で掲げる4つのイノベーションでめざす世界観を体験・体感できるようになっている。

パーソナルゾーンは、写真高画質プリンターの展示を軸とする「フォトコンシューマーエリア」と、同社のウオッチブランドを展示する「ウオッチエリア」を用意。

フォトコンシューマーエリアでは、気軽に写真を楽しみたいユーザーに、写真を使った贈り物やインテリアとしての写真の飾り方など、写真の多彩な楽しみ方を事例と合わせて紹介。本格的な作品志向を追求するユーザーには、作品づくりに役立つヒントやノウハウなど、プリントの活用法を提案する。

ウオッチエリアでは「TRUME」や「ORIENT STAR」、「ORIENT」、「Smart Canvas」の人気の時計を展示。1942年のエプソン創業時から、手巻きムーブメントの部品製造・組立を出発点に腕時計の作り続けてきたものづくりへのこだわりを、パネルなどを交えて紹介している。

フォトコンシューマーエリア
ウオッチエリア

エプサイトは、作品の「創作」と「発表」の機能を兼ね備えた、写真表現に関するさまざまな情報を提供・発信するスペース。1階にはインクジェットプリントを使った多彩な表現による展覧会が開催できる「エプサイトギャラリー」を設置し、誰もが気軽に写真展を楽しむことができるという。

オープニング特別企画展として、6月27日まで佐藤健寿写真展「WUNDER II」を開催中。世界各地のあらゆる「奇妙なもの」を博物館的・美学的観点で捉えた美しい写真が楽しめる。

エプサイトギャラリー

2階のエプサイトゾーンでは、プリント作りのノウハウが学べる「エプサイトセミナー」を定期的に開催するほか、最新のインクジェットプリンターで作品制作ができるレンタルスペース「プライベートラボ」を設置。作業用PCやキャリブレーション済みのモニター、色管理用の室内照明、外光を遮る専用シャッターなどを完備した完全予約制の部屋で、最大64インチの大判プリントも行なえる。

作品制作が行なえるプライベートラボ

ビジネスゾーンは「スマート&エコロジー・オフィス」、「スマート&エコロジー・オフィス SOHO」、「スマート&エコロジー・ショップ」、「スマート&エコロジー・スクール」で構成し、それぞれのビジネスシーンで同社製品の活用事例を紹介。またブース奥には、使用済みプリントから再生紙を作り出す「PaperLab A-8000」を設置。「水を使わずに文書情報を完全に抹消した上で、新たな紙を生産できる、環境に優しい循環型の製品」という。

スマート&エコロジー・オフィスの事例。テーブルの上には、小型のレーザープロジェクター「EF-100B」を設置。他のホームシアター用プロジェクターは展示されていない
PaperLab A-8000

2階のプロダクションゾーンでは、サイン&ディスプレイ向けの大判プリンターを活用し、壁紙やサインなど高画質な内装の装飾を体感できる。腕時計組立ロボットの開発から生まれたエプソンの産業用ロボットも展示しており、高い動作性能と優れた操作性を見ることができるようになっている。

大判プリンター
インクジェットプリントを活用した衣類の制作例。綿だけでなくポリエステル素材への小ロット印刷も可能。従来のシルクスクリーン印刷に比べ「グラデーションがキレイで、高精細なプリントが可能」という

東京・丸の内からイノベーションを発信する

30日15時からのグランドオープンに先立ち、ショールーム内でオープニングセレモニーを開催した。

セイコーエプソンの代表取締役社長の碓井氏は「我々エプソンは、インクジェット、ビジュアル、ウェアラブル、そしてロボティクスという4つのイノベーションの実現を掲げている。そのイノベーションが実現する新しい世界観を体感・体験していただくべく、日本の、そして世界への発信地としてふさわしい、ここ丸の内を選んだ。ここには我々が展開するほとんど全ての製品を集結させた。様々な製品を通して、多くの方々にその魅力を知っていただくと共に“エプソンが丸の内に来て良かった”と思ってもらえるような様々な取り組みを行なっていく」と抱負を述べた。

またエプソン販売の代表取締役社長を務める鈴村氏は「エプソンスクエアのスタートは1994年に遡る。丸の内への統合・移転は25年という節目を迎えての“リニューアルオープン”だ。場内は4つのゾーンで分かれ、それぞれに見所を設けているが、単に製品を見て、体感していただくだけでなく、たくさんのパートナーと一緒に価値を作る場でもあると考えている。丸の内という立地を活かしたオープンイノベーションを目指しつつ、新たなスタートを切りたい」と意気込みを語った。

セイコーエプソン 代表取締役社長 碓井稔氏
エプソン販売 代表取締役社長 鈴村文徳氏

エプソンスクエア丸の内概要

所在地:東京都千代田区丸の内3-4-1 新国際ビル1F、2F

最寄り駅:千代田線・日比谷線・都営三田線「日比谷駅」 B3・B4出口から徒歩3分
     東京メトロ有楽町線「有楽町駅」D3出口から直結
     JR線「有楽町駅」国際フォーラム口から徒歩2分

開館時間・休館日:
【ビジネスゾーン】10時00分~17時00分、休館日は土・日・祝日・弊社指定日、予約優先
【プロダクションゾーン】10時00分~17時00分、休館日は土・日・祝日・弊社指定日、予約優先
【パーソナルゾーン】10時00分~18時00分、休館日は日・弊社指定日、予約不要
【エプサイト】(ギャラリー/プライベートラボ/エプサイトセミナー) 10時00分~18時00分、休館日は日・弊社指定日、一部要予約

問い合わせ:03-6775-9481
床面積:1,573m2(1Fと2F、地下倉庫含む)
空間デザイン・企画・設計・施工:株式会社ノムラデュオ