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Mark Levinson、DACやBluetooth搭載のプリメインアンプ「No5805」

ハーマンインターナショナルは、Mark Levinsonブランドの新製品として、DACも搭載したプリメインアンプ「No5805」を2019年夏に発売する。価格は85万円。

DACも搭載したプリメインアンプ「No5805」

新たに加わったラインアップ「No5000」シリーズは、「そのサウンドクオリティをこれまでのオーディオファイルの方々だけでなく、デジタル音楽配信の普及で新たに高音質の音楽を聴く機会を得た方々等、より多くの音楽ファンにも同ブランドが長年培ってきた最高のパフォーマンスを楽しんでいただくために企画された」という。

No5805は、その第一弾モデルと位置づけられ、「アナログディスクからデジタル・ミュージックファイル、ストリーミングまで、あらゆる音楽ソースをMark Levinsonのサウンドクオリティで再生可能」という。

プリアンプ部には、伝統のPure Directシグナルパスの設計思想に基づいたフルディスクリート、ダイレクトカップリング、デュアルモノラル・ラインレベルの回路構成を採用。

フォノイコライザーを内蔵しており、CR型とNF型を組み合わせたRIAAフィルターを採用。 MM/MCのゲインコントロールとサブソニック・フィルターのON/OFFが可能で、使用するカートリッジに合わせた負荷容量(MM)と負荷抵抗(MC)の調整は、リアパネルに配置されたディップスイッチで行なう。

背面

シングルゲインステージ回路は、デジタル制御されたレジスターアレイによるボリュームサーキットとの親和性が高く、高精度かつワイドレンジな音質を確保。

アナログ入力は3系統で、XLRバランス×1、RCAアンバランス×2を搭載。それぞれ独立したスイッチング・リレーを装備。RCAのプリ出力(可変)も備え、将来的なシステム拡張にも対応できる。

パワーアンプ部には、フルディスクリート、ダイレクトカップリングを採用したAB級パワーアンプを採用。出力は125W/ch@8Ω。500VAの大容量電源トランスを搭載することで、広大なダイナミックレンジを確保。チャネル毎に10,000μF×4基の大容量コンデンサーを備えた電源部は、出力段への潤沢な電源供給を可能とした。これにより8Ω負荷時125W/ch(4Ω負荷時250W/ch)の出力を確保。2Ω負荷でのドライブにも対応する。

内部

電圧増幅段は、上位機種のNo534で培った技術を踏襲。2基のハイスピ―ド・トランジスターにてA級動作を行うドライバー段と、6基のトランジスター(260VA/15A)を組み合わせた出力段で構成。大型ヒートシンクと2基のThermal-Trackデバイスによる精密な温度管理によって、安定動作を追求。

No500シリーズ同様、Mark Levinson PrecisionLink II DACを採用。最新のESS Sabre 32bit DACと、独自のジッター低減回路を組み合わせたフルバランス、ディスクリートコンバータを採用している。

デジタル入力は4系統で、光デジタル×2、同軸デジタル×1、アシンクロナス伝送可能なUSB×1を備え、PCMは384kHz/32bitまで、DSDは11.2MHzまでの再生が可能。MQAファイルの再生もサポートしている。

Bluetooth受信機能も備え、コーデックはSBC/aptX/aptX LL/aptX HD/MP3をサポート。スマートフォンやタブレットからのワイヤレス再生もできる。

他の機器との連携やリモート操作のために、LAN端子、USB、RS-232、IRリモート入力、12Vトリガー端子も搭載。付属のリモコンはデザインを一新した。

筐体は歴代モデルの意匠を受け継いだデザインで、25mm厚のフロントパネルや砂時計型のノブはアルミを削り出し。ブラスト加工&アルマイト処理を施した高品位な仕上げとなっている。なお、設計、開発から生産まで、すべての工程はアメリカ国内で行なわれている。

消費電力はスタンバイ時0.4W以下(Green)/7W(Power Save)/70W(Normal)、無信号時120W、8Ω定格出力時500W。