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Mark Levinson、5000シリーズのアンプ2機種。各104.5万円

ハーマンインターナショナルは、Mark Levinsonブランドのデュアルモノラル・プリアンプ「No5206」とデュアルモノラル・パワーアンプ「No5302」を3月より発売する。価格は各1,045,000円。

インテグレーテッド・アンプ「No5805」、ネットワークSACDプレーヤー「No5101」、アナログ・ターンテーブル「No5105」に続く5000シリーズの新製品。ともに、よりシステムの柔軟性と発展性を実現するためのセパレートアンプとしている。

なお、共通してシステム統合・管理、通信ポートとしてEthernet、USB、RS-232、IR入力、12Vトリガー入出力を搭載。PCと接続して、システムのセットアップ、インポート/エクスポート、ソフトウェア更新が行なえる。

No5206

No5206

上位機種「No526/523」と同じPurePathデザイン・フィロソフィーから派生したプリアンプ。ダイレクトカップリングによるフル・ディスクリート構成のデュアルモノラル・ラインレベル・クラスAプリアンプ回路に、MM/MCフォノステージ、Precision Link II DAC、Main Driveヘッドフォン出力を装備。新たに取得した特許技術を惜しみなく投入したという。

また、現代の多様な音楽フォーマットに幅広く対応する入力端子を装備。「どのようなリスニング環境においても、上品かつカジュアルなオーディオライフを提供する」としている。

新しく設計されたフォノステージは、ハイブリッドゲイントポロジーを装備。No500シリーズ・フォノステージの主要なディスクリートコンポーネントと、低ノイズのプリサーキットを組み合わせ、シンプルな回路構成により高音質を実現したとする。

また、CR型とNF型を組み合わせたハイブリッド・パッシブRIAAイコライザーには、超精密抵抗とポリプロピレンコンデンサーを搭載。セットアップメニューから、MM/MCゲインとオプションのサブソニックフィルターを選択可能で、容量値、抵抗値の負荷設定は、本体背面パネルから調整できる。

DACはPrecision Link IIを採用。独自のジッター低減回路と、フルバランス設計されたディスクリート電流-電圧コンバーターを備え、デジタルファイルが持つ膨大な音楽情報を余すところなくDA変換するとしている。

384kHz/32bitまでのPCMと、DSD、MQAオーディオファイルやストリーミング再生にも対応する。aptX HD対応のBluetoothレシーバーも搭載。スマホやタブレット/PCからのワイヤレス再生も楽しめる。

フロントパネルは25mm厚のソリッドアルミニウム削り出し。フロントディスプレイにはガラスを採用。砂時計型のノブはブラスト加工とアルマイト処理を施して仕上げている。

フロントパネル部

アナログ入力はバランス(XLR)×2、アンバランス(RCA)×2、フォノ(RCA)がMM×1/MC×1。デジタル入力はバランス(XLR)×1、同軸デジタル×1、光デジタル×1、USB-B×1を装備。アナログ出力はXLR×1、RCA×1。

No5206 背面

入力インピーダンスはバランス20kΩ、アンバランス10kΩ。ゲインはバランス出力時最大14dB、アンバランス出力時最大8dB。最大出力はバランス出力時15V RMS以上、アンバランス出力時7.5V RMS以上。周波数特性は2Hz以下~250kHz。全高調波歪は0.003%以下。SN比は93dB以上。

消費電力はパワーオン時70W、ヘッドフォン接続時85W、スタンバイ時65W、パワーセーブ時4W。

外形寸法は438×489×126mm(幅×奥行き×高さ)。重量は15.4kg。電源ケーブル、リモコンなどが付属する。

リモコン

No5302

No5302

プリアンプ同様、完全なディスクリート構成のダイレクトカップリング回路による、クラスABアンプモジュールを搭載。電圧利得段は、上位機種「No534」の技術を踏襲し、クラスAで動作する2つの高速ドライバートランジスタと、6つの260V/15A出力トランジスタの出力段で構成している。

Mark Levinson独自構成のThermal-Trakデバイスは、負荷や温度に影響されにくく、安定した出力デバイスを保持。左右チャンネル用に個別の2次巻き線を備えた、1,100VA大容量トロイダルトランスと、最終の出力段に近接装備された大型コンデンサから供給される電力によって、8Ω負荷時135W/ch、4Ω負荷時270W/ch、そしてブリッジモードでは4Ω負荷時550Wおよび2Ω負荷まで駆動する。

フロントパネルは25mm厚のソリッドアルミニウム削り出しで、ビーズブライド・アルマイト加工仕上げ。ブラック&シルバーの2トーン・ソリッドアルミニウムと、ガラスディスプレイがシームレスに一体化しているとする。

5000シリーズ共通のデザインとて採用されたガラスパネル中央部のPowerライトリングの加え、かつて多くのパワーアンプに採用されたフロントパネル・ハンドルも刷新し、復活させたという。

フロントパネル部

入力端子はバランス(XLR)×1、アンバランス(RCA)×1。入力インピーダンスはバランス(XLR)が100kΩ、アンバランス(RCA)が50kΩ。

周波数特性は2Hz~80kHz。ゲインはステレオ時25.8dB、ブリッジモノラル時31.8dB。入力感度はステレオ時145mV、ブリッジモノラル時73mV。全高調波歪はともに0.04%以下。SN比はともに102dB以上。

消費電力は最大1,000W、無信号時はステレオが90W、ブリッジモノラルが70W、スタンバイ時35W、パワーセーブ時2W。

外形寸法は438×527×145mm(幅×奥行き×高さ)。重量は31.7kg。電源ケーブルなどが付属する。