ニュース

アポロ月面着陸の未公開70mmフィルム発掘、4Kリマスターで7月から上映

人類史上初の月面着陸から50年を迎え、新たに発掘された映像と音声で、アポロ11号の9日間を描いたドキュメンタリー「アポロ11:ファースト・ステップ版」が制作。7月より厚木市子ども科学館、明石市立天文科学館など全国の科学館・博物館独占で順次公開されることが決定した。ポスタービジュアル、場面写真、予告編が解禁された。

Courtesy of Statement Pictures for Sarai / CNN Films

月面着陸50周年を記念し、NASAとアメリカ公文書記録管理局(NARA)などの協力により3年をかけてリサーチして制作。その過程で、まだ誰も目にしていない70mmフィルムのアーカイブ映像と11,000時間以上に及ぶ音声が、NARAから新たに発掘された。

Courtesy of Statement Pictures for Sarai / CNN Films

全米では長尺の劇場版「アポロ11」が3月に公開されており、それを科学館・博物館用に再編集したものが、今回上映される「アポロ11:ファースト・ステップ版」。本邦初公開の、70mmフィルムからの4Kリマスター映像による“ノンストップ・ドキュメンタリー”としている。

ナレーションや当時を振り返るインタビュー映像を一切入れず、あえて当時の映像と音声だけでアポロ11号の打ち上げ直前から帰還までの9日間にフォーカス。迫力の映像と合わせて「その場に居合わせたかのような臨場と緊張を体感できる作品が完成した」という。歴史的発見ともいえるアーカイブをもとに制作されたドキュメンタリー映画が日本で初披露される。なお、鹿児島市立科学館では、ドームスクリーンのIMAXシアターで70mmフィルム上映することがWebサイトで案内されている

「アポロ11:ファースト・ステップ版」予告編

監督/プロデューサー/編集はトッド・ダグラス・ミラー、制作はStatement Pictures、共同制作はCNN Films。日本語版監修は渡辺勝巳 佐賀県立宇宙科学館館長、配給は、さらい。

Courtesy of Statement Pictures for Sarai / CNN Films

アポロ11号の月面着陸

当時、アメリカは国の威信をかけ、宇宙開発競争において人類を月に着陸させるアポロ計画という名のプロジェクトを押し進めていた。痛ましい事故と演習を経てアポロ11号打ち上げの準備は整った。1969年7月16日、ニール・アームストロング船長、マイケル・コリンズ、バズ・オルドリンの3人の宇宙飛行士を乗せたアポロ11号が打ち上げに成功。さらに4日後となる7月20日人類史上初の月面着陸を成し遂げた。そして7月24日、無事に地球へ帰還。アメリカだけでなく世界中のおよそ5億人が打ち上げを見守ったといわれている。

【上映館】
鹿児島県 鹿児島市立科学館 7月1日(月)~9月30日(月)
神奈川県 厚木市子ども科学館 7月6日(土)~9月1日(日)
兵庫県 明石市立天文科学館 7月2日(火)~2020年3月31日(火)
京都府 文化パルク城陽 7月6日(土)~12月26日(木)
静岡県 浜岡原子力館 7月8日(月)~7月26日(金)
徳島県 あすたむらんど徳島 7月13日(土)~12月31日(火)
佐賀県 佐賀県立宇宙科学館 ゆめぎんが 7月13日(土)~9月8日(日)
石川県 サイエンスヒルズこまつ 7月13日(土)~9月1日(日)
埼玉県 さいたま市宇宙劇場 8月4日(日)1日限定
広島県 広島市こども文化科学館 9月20日(金)~12月20日(金)