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「アポロ11 完全版」メイキング画像公開。70mmフィルムから4K制作
2019年7月9日 12:50
月面着陸から50周年を記念し、7月19日より109シネマズ二子玉川ほかで公開となるドキュメンタリー映画「アポロ11 完全版」。アメリカ公文書記録管理局(NARA)とNASAにより発掘された映像から4Kリマスターで制作した同作品のメイキング画像が解禁された。
1969年7月20日のアポロ11号月面着陸から50周年を迎える2019年の夏。新たに発掘された70mmフィルムのアーカイブ映像や11,000時間以上もの音声データを基に制作。ロケットの発射前から、月面着陸、地球生還までの9日間を、4Kリマスターにより「50年前の映像とは思えないほどの圧倒的な迫力と美しさ」で表現。
監督・編集・プロデューサーはトッド・ダグラス・ミラー 出演はニール・アームストロング、バズ・オルドリン、ジャネット・アームストロング、マイケル・コリンズ、ジャック・ベニーほか。
以前NASAはこの映像を保管施設に置いていたが、その後NARAへ移され、そこで使用されず半ば忘れられたようになっていたという。音声記録に関しては存在することはわかっていたが、最近になってようやくアクセスできるようになった。複数の異なる音声記録が残され、宇宙と地球との交信、地球に向けて放送された宇宙飛行士の声、宇宙飛行士に返される打ち上げ管制センター代表の声など、これまで公開されていなかった音声記録が使用できることになった。
単に映画制作のためではなく、貴重な歴史の素材をまとめて保存する機会として、公文書係員から研究者など関係者による10年以上のリサーチを経て、3年かけて編集、完成させた。
発見された70mmフィルムと、その映像を特注のスキャナーで高解像度でスキャニングする様子を映した貴重なメイキング画像が公開。あえてナレーションやインタビュー映像を入れず、当時の映像と音源のみで構成された同作品で、「そこにいるかのような臨場感と緊迫感たっぷりのまさに驚愕の映像体験ができる」としている。