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ニコファーレとニコニコ本社、7月で営業終了。池袋に「ハレスタ」11月オープン

ドワンゴは、六本木の「nicofarre(ニコファーレ)」と、池袋の「ニコニコ本社」を7月末で営業終了。新たに、“リアルとバーチャルの融合”をコンセプトとしたサテライトスタジオ「ハレスタ」をHareza池袋の東京建物Brillia HALL(豊島区東池袋1-19-1)に11月1日にオープンすると発表した。

六本木ニコファーレ内部(2011年のオープン時)

六本木のニコファーレは、2011年夏のオープン以降、8年にわたり様々な生放送やイベントを開催してきた。また、2014年に原宿から池袋P`PARCOに移転したニコニコ本社は、カフェやイベントスペース、サテライトスタジオなどを持つ拠点として展開している。

これらの拠点を7月末日をもって営業終了。両施設のコンセプトを継承する新サテライトスタジオ「ハレスタ」オープンに伴い、池袋をドワンゴの発信拠点を集約する。様々な文化を世界へ発信し、エリアの新たなにぎわい創出や、「国際アート・カルチャー都市」形成への寄与などを目指すという。

新たにオープンする「ハレスタ」イメージ

Hareza池袋は、ミュージカルや伝統芸能を公演するホール、アニメ・サブカルチャーを楽しめる空間など個性の異なる8つの劇場を備えて2020年夏にグランドオープン予定。年間1,000万人の集客が見込まれている。既報の通り、新たなシネマコンプレックス「TOHOシネマズ 池袋」(仮称)も2020年夏オープンする。

Hareza池袋開業に先駆けて、東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)に11月1日にオープンする「ハレスタ」は、“ネットとリアル、そしてバーチャルの融合”実現のため、スタジオ技術・演出面で蓄積された制作ノウハウを集約。最新技術とインターネットを駆使したバーチャルキャラクターによるライブパフォーマンスや、アニメ・ゲーム関連のステージイベントなど幅広いコンテンツを発信する。

ハレスタのロゴ

バーチャルキャラクターの出演に際しては、遠隔からのリアルタイムモーションキャプチャーをスタジオへ反映することで、生放送や、高精細LEDを駆使したリアル空間でのアニメ・バーチャルキャラクターの世界観を表現する演出などが可能。

ネットとリアル、バーチャルの融合”を目指す(写真はニコニコ超会議のもの)

“マルチプラットフォーム配信形式”も採用。niconicoに限らず他社配信プラットフォームとIP(権利者)を結びつけ、ユーザーのニーズに合致したライブストリーミング配信を提供。女性ファンに支持される2.5次元俳優や新人アイドル、声優、アーティストなど、様々な出演者に“会える場”として出演者プログラムを連日編成するという。

スタジオ内外の壁面には、8.6×5m(幅×高さ)のLEDウォールなどを使った「ハレスタLEDビジョン」を設置。ニコニコ生放送やコメント、広告などの映像を高精細に映し出せる、「国内最大級のデジタルモニターを有するサテライトスタジオ」としている。隣接するパークプラザや正面に位置する中池袋公園でのイベントとの連動で放送も同時に行ない、ネットとリアルの双方からアプローチできるのも特徴。

東京建物 Brillia HALL正面入口から見た250型LEDビジョン

オープン日の11月1日には、スタジオ内覧を含めた記念セレモニーを開催。翌2日と3日には多数のゲストを招いたこけら落としの記念イベントも予定している。