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三菱、BDに4Kダビングできる2TB HDD内蔵4Kテレビ「REAL RA2000」
2019年8月27日 19:55
三菱電機は、新4K衛星放送チューナーを搭載したHDD/BDレコーダー内蔵の4Kテレビ「REAL 4K RA2000シリーズ」を10月下旬より発売する。58型「LCD-A58RA2000」、50型「LCD-A50RA2000」、40型「LCD-A40RA2000」の3モデルをラインナップ。価格はオープンプライスで、予約開始は10月1日。
'18年9月に発売した4Kテレビ「RA1000シリーズ」のマイナーチェンジモデル。RA2000シリーズでは、録画した4K放送を“4K画質のままBD記録”する「4Kダビング」が可能になったほか、録画番組の宅外視聴やAbemaTV対応などの新機能が追加された。
「世界初のBD/HDD内蔵テレビ(BHR300)発売から始まった三菱の録画テレビは今年で10年。画質・音質だけでなく、時代のニーズに応じて“本当の使いやすさ”を追求するオンリーワンの録画テレビとして引き続き訴求する」(同社営業部・神保氏)という。
3モデルともに3,840✕2,160ドットの4K液晶パネル(60Hz)で、RA1000シリーズ同様、蛍光体にRGを使用した広色域タイプのLEDバックライトを採用する。表面処理は低反射のノングレア。
映像エンジン「DIAMOND ENGINE 4K」を継承しつつ、色補正技術を「ULTRA COLOR MATRIX PRO」へとアップデート。12軸の色調整と8,000点の補正点を持つ3D LUTにより色再現を向上する従来の色彩コントロールに、シーンごとの輝度に応じて色の濃淡を最適に自動調整するアルゴリズムへと改良することで「どのような明るさのシーンでも鮮やかな映像を映し出せようになった」という。
HDRはHDR10とHLG(ハイブリッドログガンマ)に対応。またバックライトの明滅で動画ボケを抑え、動画の残像感を改善する「DIAMOND MOTION 120」や、超解像処理により地デジなどの映像を高精細化する「DIAMOND HD」も引き続き搭載する。
4K放送チューナーを2系統、ハイビジョン(2K)の地上/BS/110度CSデジタルチューナーを3系統装備。2TB HDDを内蔵し、4K放送を視聴しながら4Kの裏番組を録画したり、2K+2K、4K+2KのW録画に対応する。3番組同時録画はできない。
内蔵HDDには、4Kで最大約126時間、2Kで約2,160時間(長時間モード使用時)の録画が可能。外付けUSB HDD(別売)への4K/2K録画も行なえる。
画面下部中央にBDドライブを搭載。4K Ultra HD Blu-ray/BD/DVDなどのメディア再生をサポートするほか、HDDに録画した4K/2K番組をBDにダビングできる。4K放送の場合は、従来のダウンコンバートダビング(AVCで2K化)に加え、新たに4Kダビング(MMT/TLV方式)が可能になった。なお、4K放送をBDメディアへ直接録画することはできない。
2K放送を対象に、番組ジャンルや出演者などを指定すると対象番組を自動で録画する「おこのみ自動録画」や、ジャンル指定による「新番組自動録画」などを備える。専用アプリ「REAL Remote 予約」を使えば、2K放送を宅外から録画予約できる。またLANを使った「スカパー! プレミアムサービスLink」録画にも対応する。
4cm径ツイーターと5.9×12.6cmの2ウェイ4スピーカーを前面に配置。カーボンナノチューブ配合の振動板による「DIATONE NCVスピーカー」を継承しており、チタンに匹敵するという高伝搬速度と、透明感のある高域・豊かな低域を特徴とする。出力は10W✕2ch。
RA2000では新たにオーディオクオリティの薄膜抵抗器を採用。モノリシック構造の抵抗膜により、電流ノイズを抑制することで音質の向上を実現したとしている。
セリフなどを聞き取りやすくする「声ハッキリプラス」も搭載。左右チャンネルの音声を分析して人の声などと背景音を分離するもので、背景音のボリュームを抑え、人の声を強調することでアナウンスやトークなどを聞こえやすくする。RA2000では、リモコンに「声ハッキリ」ボタンを用意し、ダイレクトに入・切が行なえるようになっている。
またBluetoothの送信と受信に対応。テレビなどの音声を別売のヘッドフォンやスピーカーにワイヤレス伝送できるほか、スマホなどの音楽を送信してテレビの内蔵スピーカーで聴くことも可能。画と音のズレないように、遅延補正機能も搭載しているという。
ネットワーク再生機能を強化。録画済み番組が宅内のテレビやプレーヤーで再生できるDLNAサーバに加え、録画番組の宅外視聴に対応。アプリ「DiXiM Play」を使うことで、ダウンロード/オンライン視聴が可能になる。4K放送を宅外で視聴する場合は、事前に2Kへのダウンコンを手動で行なう必要がある。
映像サービスは、YouTube/TSUTAYA TV/アクトビラに加え、AbemaTVをサポート。YouTubeとAbemaTVのダイレクトボタンをリモコンに搭載した。
リモコンは表面に凹凸のないシートタイプ。リモコンそのものが軽い上、一般的なゴムボタンよりも文字サイズが大きく、表面の汚れや水滴も拭き取りやすいという。
HDMIは3系統で、すべてHDCP 2.2と18Gbpsに対応する。光デジタル音声出力や、コンポジット映像/アナログ音声入力、ヘッドフォン出力、1000BASE-TX対応LAN端子、USB端子(録画用×1、USB機器用×1)を備える。無線LANはIEEE 802.11 a/b/g/n/ac対応。
スタンドは、リモコン操作によるオートターンとスイーベルが可能。
消費電力は未定。対応スタンドを含む外形寸法/重量は、58型が130.2×38.2×89.7cm(幅✕奥行き✕高さ)/33.2kg、50型が112.8×33.4×79cm(同)/26.4kg、40型が90.3×33.4×65.1cm(同)/20.3kg。