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“狂気の村田”再び。園子温のNetflix映画「愛なき森で叫べ」10月11日配信

園子温が監督・脚本を務めたNetflixオリジナル映画「愛なき森で叫べ」の配信日が、10月11日に決定。あわせてティザーキーアートと特報が解禁された。

血糊が飛び散る撮影現場シーンを切り取ったティザーキーアート

「自殺サークル」、「愛のむきだし」、「ヒミズ」など、数々の衝撃作で世界中の映画ファンを魅了してきた鬼才・園子温が、実際の事件からインスパイアされて作り上げた、狂気と愛憎が渦巻く戦慄のサスペンス・スリラー。

これまでの園監督作品を彷彿とさせるシチュエーションや、「HAZARD」('06年)、「自殺サークル」('02年)、「Strange Circus 奇妙なサーカス」('05年)、「冷たい熱帯魚」('11年)、「恋の罪」('11年)などに登場した村田、美津子、妙子、シンといった同じ名前の人物が次々と現れ、園監督ならではのユーモアとバイオレンスで突き進む。

特に「冷たい熱帯魚」で狂気に満ちた存在感を見せつけた、でんでんによる初代“村田”は、熱狂的なファンを生み出し話題になったが、「愛なき森で叫べ」で椎名桔平が演じる村田丈は軽妙な話術で人の心を操りながら、人を人と思わぬ冷酷さを持つ“最狂の詐欺師”。大げさなポーズや誇大妄想のような嘘に笑いながらも、徹底した自己中心的な言動に背筋が凍るキャラクターとなっている。

Netflix映画「愛なき森で叫べ」特報

特報は、とある女子校の卒業アルバムを元に、結婚詐欺の標的を探す村田が美津子と繋がるという、事件の発端からスタート。真っ赤なスポーツカーに真っ白なスーツで現れ、出会った途端にプロポーズをするという怪しさ満点の村田。普通ならば絶対に騙されないであろうシチュエーションだが、奇想天外な嘘ほど人は信じてしまうのか。美津子はこの後、村田に心も体も支配されていく。

「愛なき森で叫べ」は、10月11日より、日本を含む全世界190カ国へ配信予定。

あらすじ

物語の舞台は1995年。上京したばかりのシン(満島真之介)は、ジェイ(YOUNG DAIS)とフカミ(長谷川大)に声をかけられ、彼らの自主映画制作に参加。ジェイたちの知人である妙子(日南響子)と美津子(鎌滝えり)に出演を依頼する。

彼女たちは高校時代、憧れであったクラスメイトが交通事故で急逝するという衝撃的な事件から未だ逃れられずにいた。

引きこもりとなっていた美津子に村田(椎名桔平)から電話がかかってきたのは、世間が銃による連続殺人事件に震撼していたころ。村田は「10年前に借りた50円を返したい」という理由で美津子を呼び出し、巧みな話術とオーバーな愛情表現で彼女の心を奪っていく。

だが、村田は冷酷な天性の詐欺師だった。自身の姉も村田に騙されていた妙子によって彼の本性を知ったシンたちは、村田を主人公にした映画を撮り始める。やがて村田は、美津子の父・茂(でんでん)や母・アズミ(真飛聖)をも巻き込み、事態は思わぬ方向へ転がり始める……。