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Kitten Sound Atelier、五代続く漆の職人が仕上げたスピーカー

音響ハウスは、展開するウェブストア・ブランド、ラ・カーサ・アコースティカの新製品として、群馬県に工房を構えるオーディオメーカー・キティン サウンド アトリエのスピーカーを、10月7日から発売する。価格は、漆仕上げのブックシェルフ「玄兎(KSP-B)」が1台72万円(税込)。スタンド「兎足(KSP-S)」が1台253,000円(税込)、青磁のインシュレーター「盈月(KSI-S)」が3個1組で30,800円(税込)。漆仕上げのトールボーイ「玄象(KSP-T)」は1台80万円(税込)。

ブックシェルフ「玄兎(KSP-B)」、スタンド「兎足(KSP-S)」、青磁のインシュレーター「盈月(KSI-S)」を組み合わせたところ。真空管アンプは開発中のもの

「明治から五代続いた職人による漆の外装」が施されたスピーカーで、透き漆の技法で輝きを沈めた金箔も添えられている。

外装だけでなく、「豊かな倍音と透明感にあふれた生々しい再生」が可能という。ツイーターにハイルドライバーを採用。エンクロージャーの木工は、金釘一本使わずに数ミクロンの精度で木を組み、家具や調度品をつくる指物師(一級木工技能士)の工房が手掛けている。

ツイーターにハイルドライバーを採用
エンクロージャーの木工は、指物師(一級木工技能士)の工房が手掛けている

ブックシェルフの「玄兎」は、2ウェイのバスレフ型。ツイーターにハイルドライバー、バス/ミッドレンジに135mm径ケブラーコーンユニットを採用している。再生周波数帯域は40Hz~30kHz。出力音圧レベルは83dB/W/m。インピーダンスは8Ω。外形寸法は238×270×445mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は9.5kg。

スピーカー・スタンドの「兎足」も漆仕上げ。ユニークな機構として、スタンド天板に穴が空いており、スピーカー本体に肉厚のアルミ管ダクトを取り付け、スタンド穴に通すことで、低音域をコントロールできる。ダクトは塞ぐことも可能で、リスニング環境に応じた柔軟なセッティングが可能。

スピーカー・スタンドの「兎足」
スピーカー本体に肉厚のアルミ管ダクトを取り付け、スタンド穴に通すことで、低音域をコントロールできる

スタンドの柱は“コの字”型で、「コ」の開いた面を前に向ければ低音をストレートに、壁側に向ければ反射を利用した再生が楽しめるとする。さらに、青磁でできたインシュレーター「盈月」を組み合わせることで、「振動の抑制もより強固になる」という。

青磁でできたインシュレーター「盈月」

トールボーイの「玄象」は、2ウェイ・バスレフ型。ツイーターはハイルドライバー、バス/ミッドレンジ165mm径ケブラーコーン。再生周波数帯域は30Hz~30kHz、出力音圧レベルは86dB/W/m。インピーダンスは8Ω。

ロートアイアン足を含まない外形寸法は、238×270×800mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は16kg。

トールボーイの「玄象」