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音楽NAS「fidata」「Soundgenic」がDiretta対応。新ウォークマンへ楽曲書き出しも
2019年10月23日 14:00
アイ・オー・データ機器は、オーディオNASの「fidata」と「Soundgenic」の最新ファームウェアを23日に公開。新たにAudio over IP技術のDirettaに対応するほか、'19年秋モデルのウォークマンやAKプレーヤーへの楽曲エクスポートが可能になる。更新後のバージョンは、fidataのHFAS1シリーズがVer.1.70、SoundgenicがVer.1.20。
fidataはハイエンドシステム向けのオーディオNASで、2TB SSDを搭載した上位機種「HFAS1-X」(64.8万円)と、ストレージ構成が異なる「HFAS1」(32万~)を用意。Soundgenicはエントリー向けのオーディオNASで、容量の異なるHDD、及びSSDモデルを展開する。
最新ファームにより、オーディオ伝送技術「Diretta」のホスト機能に対応。従来のUSB DAC再生に加え、Diretta方式のLAN DAC再生を追加した。これまではPCでしか利用できなかったDiretta方式での音声出力をサポートすることで、対応のネットワークプレーヤーと組み合わせれば、PCレスで音楽再生が行なえる。
同機能を使った動作確認済みネットワークプレーヤーは、SFORZATO「DSP-Pavo/Dorado/Vela」「DST-1」「DSP-01/03/05」や、OLIOSPEC「Diretta Target PC&USB DACパッケージ」。
USB転送(書き出し)機能が、マスストレージ方式に加えてMTP方式にも対応。'19年秋発売のソニー製ポータブルオーディオプレーヤー「ウォークマン ZX500/A100」シリーズや、Astell&Kern製プレーヤー「KANN」「A&ultima SP1000 SS/SP1000M LB」「A&futura SE100」「A&norma SR15 ES」「AK70 MKII BLUE」への楽曲転送に対応する。
このほか、メディアサーバーでのDoPWAV形式の配信対応や、Direct DSDに対応したUSB DACのサポートなどの追加や修正が行なわれている。
アップデート内容は下記の通り。
- Diretta方式のLAN DACへの再生出力に対応
- MTPを使ったDAP への楽曲転送に対応
- メディアサーバーにてDoPWAV 形式の配信に対応
- DoPWAV設定有効時、強制的にDoPWAV配信となるメディアレシーバーを追加
- Direct DSD対応機種の追加
- ファームウェアを工場出荷バージョンに戻すファームウェア初期化機能の追加
- Sound BlasterX H6 の音量調整に対応
- mora自動ダウンロード機能にて、mora側の仕様変更に対応
- ファームウェア更新機能にて、自動配信開始日までの間は設定画面からのファームウェア更新が行える機能を追加
- 一部のコンテンツにてアートワークが不正に表示される場合がある件の修正
- e-onkyo music、mora自動ダウンロード機能にて「ダウンローダーに接続できませんでした」と表示される場合がある件の修正
- システム情報表示にて「USB DACデバイス」を「DACデバイス」に表記変更
- fidata Music AppにてGracenote に情報がないCDでもリッピングできるように修正
- その他動作安定性の向上