ニュース

オーディオNAS「Soundgenic」がウォークマン楽曲転送対応。3TBやfidata CDドライブも

 アイ・オー・データ機器は16日、オーディオブランド「fidata」とオーディオサーバー「Soundgenic」の新製品や新機能を「OTOTEN 2018」会場で披露した。

 fidataブランドの新製品として、オーディオサーバーの「fidata」と連携するCDドライブ/トランスポート「HFAD」と5ポートのネットワークハブ「HFAH」、DDCの「HFAE」を参考出展している。5月のドイツ「HIGH END 2018」に出展したが、日本では初披露。発売日や価格は未定だが、「2019年の前半には発売したい」とのこと。

HFAD(左)、HFAH(右)

 HFADは、fidataとUSBで接続してCDリッピングできるほか、CDトランスポートとしても動作。HFADでCDを再生し、fidata経由してDACなどに出力できる。

HFAD

 HFAHは、オーディオ機器のネットワークポート(LAN)を拡張するオーディオ用ハブ。ポート数は5。「20ポート以上にもできるが、空きポートを作りすぎても音への影響が懸念され、実用的な数として5ポートにした」とのこと。電源の強化に加え、オーディオ専用設計の基板を採用し、オーディオ機器“だけ”をつなぐハブとして提案する。

 DDCの「HFAE」は、fidataのHFAS1シリーズと組み合わせ、HFAS1から出力されるUSBオーディオ信号をUSB入力を持たないDACに出力可能にするためのDDC(デジタルデジタルコンバータ)。出力端子はAES/EBU、光デジタル音声、同軸デジタル音声、および、I2S(HDMI端子)。PS Audio互換方式によるI2S信号の出力を想定しているとのこと。

HFAE

 オーディオサーバーのエントリーシリーズ「Soundgenic」の機能強化も予告。8月のファームウェアアップデートにより、Soundgenicとウォークマンなどのポータブルオーディオプレーヤーを接続し、fidata Music appから楽曲を転送可能になる。fidata Music appも同時期にアップデート予定。

Soundgenicからウォークマンに楽曲転送。fidata Music appを利用する

 Soundgenicには、e-onkyo musicやmoraの楽曲ダウンロード機能も備えているため、楽曲を購入し、PCレスでSoundgenicからウォークマン等に楽曲を転送するという一連の操作が可能になる。

fidata Music appで楽曲を選び、転送先にUSBを選択

 会場ではウォークマン「NW-ZX300」とSoundgenicにUSB接続し、fidata Music appから楽曲転送するという一連の流れを紹介している。

 同機能はfidataのサーバーでも実装予定だが、ポータブルオーディオユーザーとの親和性が高く、価格も手ごろ(実売3.5万円/HDL-RA2HF)のSoundgenicで、ポータブルオーディオの母艦的な使い方を提案する。

 また、8月のアップデートでは、fidata/SoundgenicのUSB接続で22.5MHz DSD対応も予定している。

fidataとSoundgenicがUSB接続で最大DSD 22.5MHzの出力に対応

 さらに、Soundgenicには3TBの上位モデル「HDL-RA3HG」を追加予定。販売中のHDL-RA2HFは2TBだが、RA3HGでは3TBへの大容量化とともに、fidataと同様にWD製のオーディオ向け「WD AV-GP」のカスタム仕様HDDを搭載。HG(ハイグレード)モデルの限定仕様として、Wake on LANをサポートし、fidata Music Appからの電源ON/OFFに対応する。価格は未定だが、HDL-RA2HF(実売3.5万円)とSSD 1TBの「RAHF-S1」(同8.3万円)の「中間ぐらいの位置づけ」とのこと。