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アイ・オー、CD本来の音質で再生できるオーディオディスクドライブ

「fidata AD10(HFAD10-UBX)」

アイ・オー・データ機器は、オーディオ向けNAS「fidata」のCDリッピング機能やCDトランスポート機能との組み合わせに最適というオーディオディスクドライブ「fidata AD10(HFAD10-UBX)」を、5月下旬に出荷開始する。価格は495,000円。

CD本来の音質での再生を実現するというオーディオディスクドライブ。オーディオサーバーとの組み合わせはもちろん、オーディオ用途のPC/Macとの組み合わせでも、高品位なCD再生・CDリッピングができる。

本体内部

システム基板には徹底したノイズコントロールを実施。スイッチング電源から供給された電源をリニアレギュレータを組み合わせた電源回路で降圧することでスイッチングノイズを除去し、安定した電源供給を実現した。電源部はTDKラムダ製ホスピタルグレード60W電源ユニットを2基搭載。システム用とドライブ用の電源ユニット部を分けることでノイズの混入を防ぐ。

基板上のグランドを複数に分割して、スイッチングノイズを抑制。共通グランドによるスイッチングノイズの回り込みも低減した。

音質設計に配慮し、非磁性体タイプの音質用厚膜抵抗を採用。起電力が小さくなることでノイズを低減する。そのほか、超低位相ノイズ水晶発振器、fidataサーバーでも実績がある最高グレードオーディオ用電解コンデンサ「nichicon MUSEシリーズ」なども採用した。

高剛性メタル筐体

新規設計の高剛性メタル筐体を採用。2.3mmの鋼板に曲げ加工を施すことにより高剛性を実現した。天面と側面は極厚アルミパネルで、正面はアルミブロック削り出しの高剛性フロントパネルを採用する。感圧式のメタルタッチセンサーも備え、筐体の剛性を保持しながらシンプルなデザインも実現した。

インシュレーターもアルミ削り出し。重量ある筐体をしっかりと保持する独自設計で、4点支持から3点支持への変更もできる。

パイオニア製のドライブを採用する

パイオニア製のプレミアムドライブを採用しており、音楽用CDの読み取り精度を高めるPureRead4+や、RealTime PureReadが使用できる。オールブラックの筐体塗装で振動を軽減するとともに、放熱性を向上、レーザー乱反射も抑制するという。導電性能を高め、記録再生信号のノイズを低減する低抵抗フラットケーブル、ディスク回転時の振動を抑制する防振クッションやゴム、ノイズを低減する銅メッキネジなども採用。

ドライブ本体に応力をかけない機構と、微細な振動を吸収する銅ワッシャーを最適に配置。「パイオニア製プレミアムドライブ本来の性能を引き出し、高精度なディスク読み取りを可能にした」という。

本体背面

USBインターフェースの転送規格はUSB3.2 Gen1で、ホスト接続用にStandard-Bを1基搭載。USB-DACや増設ハードディスクを接続できるUSBポートも2基備える。

PC/Mac接続時は通常のパソコン用光学ドライブとしても利用可能。Ultra HD Blu-ray(BD-ROM DL、BD-ROM TL)の再生もできる。Diretta対応機種にLAN-DACで繋げることで、CDをDirettaで再生することも可能。

消費電力は31W。外形寸法は足および突起部を除いて350×350×53mm(幅×奥行き×高さ)、重さは約6.8kg。fidataのネットワークオーディオサーバー「HFAS1」シリーズと同じ350×350mmサイズを踏襲しているため、AD10の上にHFAS1シリーズを載せて使うこともできる。