ニュース
LUMIX S1など5機種アップデート。CFexpress TypeB対応、G9にも動物認識AF
2019年11月6日 20:41
パナソニックは、LUMIXシリーズのデジタル一眼カメラ「DC-S1R」など5機種にファームウェアを公開。CFexpressカード(Type B)への対応や、 Profoto製コマンダーとの互換性向上などを行なった。対象機種は、LUMIX Sシリーズの「S1R」「S1」と、Gシリーズの「G9」「GH5」「GH5S」。
LUMIX S、Gシリーズ共通
- LUMIX Sync Ver 1.0.4
G9、GH5、GH5Sとのリモート接続操作に対応 - Image App Ver 1.10.15
- PHOTOfunSTUDIO 10.1 PE(S1R、S1のみ)
HLGフォトで撮影したHSPファイルの構図調整(トリミング)に対応 - PHOTOfunSTUDIO 10.0 PE(G9のみ)
- PHOTOfunSTUDIO 10.0 XE(GH5、GH5Sのみ)
- LUMIX Tether Ver.1.7
ライブビュー画像の画質を改善
LUMIX Sシリーズ(S1R、S1)
- 「CFexpress TypeBカード」に対応
最高性能理論値が、2,000MB/sの規格で定められたCFexpress TypeBカードに対応し、大容量化する静止画の撮影データの処理や高解像度な動画撮影をサポート - Profoto製コマンダー「Air Remote TTL-O/P」 「Profoto Connect-O/P」に対応
外部ストロボと無線で通信できるProfoto製のAir Remote TTL-O/Pと、トランスミッターのProfoto Connect-O/Pに対応。 推奨ストロボは、ProfotoWEBサイト参照のこと - SIGMA製Lマウントレンズとの互換性を強化(Fnボタン設定に対応)
- SIGMA製マウントアダプター「MC21」装着時の性能を改善(手ブレ補正の強化等)
- LUMIX S PRO 70-200mm F2.8使用時、レンズのFnボタン設定に対応
- 長秒撮影時の画質改善(S1Rのみ)
- AFC設定時のAF+MF動作に対応
- クリエイティブ動画モード時、ライブビュー中のAF動作に対応
- ハイスピード動画における、動画露出設定(P、A、S、M)に応じたマニュアル露出設定に対応
- RAW現像時のRAW、JPEG振り分け記録に対応
- ボタン押下時のみ絞りプレビューに対応
- オートレビューの時間設定値に0.5秒を追加
- iAモード時、フラッシュの「発光禁止」を追加
- Fn登録に、ボタン長押し時「操作無効」となる項目を追加
- Fn登録に、ボタン押し中のみ絞り効果を確認できる設定項目を追加
- 静止画HDMI出力時の輝度レベル切り替えに対応
- Mモード+ISOオート時の動作を改善
- 背面モニター消灯時の前後ダイヤル操作改善
- 動画撮影時における手ブレ補正の動作安定性向上
LUMIX Gシリーズ(G9、GH5、GH5S)
- 自動認識AFの主要被写体切り替えに対応(G9、GH5Sのみ)
- クリエイティブ動画モード時、ライブビュー中のAF動作に対応
- ホワイトバランスに「AWBw」を追加
- 測光モード「ハイライト重点測光」を追加
- 測光モードの基準露出レベルの調節に対応
- オートレビューの時間設定値に0.5秒を追加
- Mモード+ISOオート時の動作を改善
- 背面モニター消灯時の前後ダイヤル操作改善(G9のみ)
- 動画撮影時における手ブレ補正の動作安定性向上(G9、GH5のみ)
動物の動きにフォーカスする「動物認識AF」に対応(G9、GH5Sのみ)
被写体の認識アルゴリズムにAI技術「ディープラーニング」を応用した人体認識AFに加え、動物認識AFに対応。画像分析により画面上の動物の大きさと位置を認識し、 被写体となる動物の体にAF枠を最大3枠表示。動物の顔の向きに関わらず被写体へのピント合わせに対応。ただし、認識できるのは鳥、イヌ科(オオカミなどを含む)、ネコ科(ライオンなどを含む)の動物。
遠近の被写体、どちらを狙う場合も迷わない「AF-ON近側、遠側設定」に対応
ピントを合わせたい被写体が、手前にあるか奥にあるか、優先する対象を選べる新しいAF制御が可能。AF-ON時に「近側」に設定すれば、ピントが背景に抜けるケースを抑えられ、「遠側」では手前の障害物の影響を受けにくいことにより、スムーズなピント合わせが可能。「近側」「遠側」は、Fnボタンに設定し、瞬時に切り換えが可能。
細かなピント確認が可能な「AF時ピーキング」に対応
MF時だけでなくAFS時も、ピントのピーク位置が色つきで表示されるピーキング機能に対応。被写体のどの部分にピントが合っているのかひと目で確認でき、細かなピント合わせが求められる撮影などで活躍。
動画記録機能の向上(G9のみ)
4:2:2 10bit記録、4K/30p記録(MOV)、VFR、HLG動画、V-Log L(別売DMW-SFU1)に対応。4:2:0 8bit記録に比べ2倍の色情報、全体として64倍の情報量を保有している4:2:2 10bit記録は、カラーグレーディング時の微妙な色調整や、ダイナミックな色変換、CG合成時の高品位なグリーンバック合成が可能。4:2:2 10bit 4K/30p記録をボディ内部のSDカードへ記録可能で、HDMI出力の外部レコーダーを使用し、4K/60pでの4:2:2 10bit記録も可能。ただし、連続記録時間が29分59秒を超える場合は記録が停止される。
ハイレゾモード時の動き補正に対応(DC-G9のみ)
ハイレゾモードでの撮影時、動きのある領域に対する補正方法を「MODE1」「MODE2」から選択可能。動きのある領域は合成処理を行わず、1枚の撮影画像のみを適用。残像を抑制して自然な表現が可能。
ライブビューブーストの表示モード改善
天体撮影など暗い環境でも被写体や構図を確認しやすいよう、画面を明るく表示するライブビューブーストで、表示を「MODE1」「MODE2」から選択可能。「MODE1」では、明るさ弱めで表示の滑らかさを優先。「MODE2」では、明るさ強めで視認性を優先。
ストロボ連携に対応
Profoto社製コマンダー「Air Remote TTL-O/P」、「Profoto Connect-O/P」に対応。ただし、すべての性能を保証するものではないとされる。