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LUMIX S1など5機種アップデート。CFexpress TypeB対応、G9にも動物認識AF

パナソニックは、LUMIXシリーズのデジタル一眼カメラ「DC-S1R」など5機種にファームウェアを公開。CFexpressカード(Type B)への対応や、 Profoto製コマンダーとの互換性向上などを行なった。対象機種は、LUMIX Sシリーズの「S1R」「S1」と、Gシリーズの「G9」「GH5」「GH5S」。

「DC-S1R」

LUMIX S、Gシリーズ共通

  • LUMIX Sync Ver 1.0.4
    G9、GH5、GH5Sとのリモート接続操作に対応
  • Image App Ver 1.10.15
  • PHOTOfunSTUDIO 10.1 PE(S1R、S1のみ)
    HLGフォトで撮影したHSPファイルの構図調整(トリミング)に対応
  • PHOTOfunSTUDIO 10.0 PE(G9のみ)
  • PHOTOfunSTUDIO 10.0 XE(GH5、GH5Sのみ)
  • LUMIX Tether Ver.1.7
    ライブビュー画像の画質を改善

LUMIX Sシリーズ(S1R、S1)

  • 「CFexpress TypeBカード」に対応
    最高性能理論値が、2,000MB/sの規格で定められたCFexpress TypeBカードに対応し、大容量化する静止画の撮影データの処理や高解像度な動画撮影をサポート
  • Profoto製コマンダー「Air Remote TTL-O/P」 「Profoto Connect-O/P」に対応
    外部ストロボと無線で通信できるProfoto製のAir Remote TTL-O/Pと、トランスミッターのProfoto Connect-O/Pに対応。 推奨ストロボは、ProfotoWEBサイト参照のこと
  • SIGMA製Lマウントレンズとの互換性を強化(Fnボタン設定に対応)
  • SIGMA製マウントアダプター「MC21」装着時の性能を改善(手ブレ補正の強化等)
  • LUMIX S PRO 70-200mm F2.8使用時、レンズのFnボタン設定に対応
  • 長秒撮影時の画質改善(S1Rのみ)
  • AFC設定時のAF+MF動作に対応
  • クリエイティブ動画モード時、ライブビュー中のAF動作に対応
  • ハイスピード動画における、動画露出設定(P、A、S、M)に応じたマニュアル露出設定に対応
  • RAW現像時のRAW、JPEG振り分け記録に対応
  • ボタン押下時のみ絞りプレビューに対応
  • オートレビューの時間設定値に0.5秒を追加
  • iAモード時、フラッシュの「発光禁止」を追加
  • Fn登録に、ボタン長押し時「操作無効」となる項目を追加
  • Fn登録に、ボタン押し中のみ絞り効果を確認できる設定項目を追加
  • 静止画HDMI出力時の輝度レベル切り替えに対応
  • Mモード+ISOオート時の動作を改善
  • 背面モニター消灯時の前後ダイヤル操作改善
  • 動画撮影時における手ブレ補正の動作安定性向上

LUMIX Gシリーズ(G9、GH5、GH5S)

  • 自動認識AFの主要被写体切り替えに対応(G9、GH5Sのみ)
  • クリエイティブ動画モード時、ライブビュー中のAF動作に対応
  • ホワイトバランスに「AWBw」を追加
  • 測光モード「ハイライト重点測光」を追加
  • 測光モードの基準露出レベルの調節に対応
  • オートレビューの時間設定値に0.5秒を追加
  • Mモード+ISOオート時の動作を改善
  • 背面モニター消灯時の前後ダイヤル操作改善(G9のみ)
  • 動画撮影時における手ブレ補正の動作安定性向上(G9、GH5のみ)
動物の動きにフォーカスする「動物認識AF」に対応(G9、GH5Sのみ)

被写体の認識アルゴリズムにAI技術「ディープラーニング」を応用した人体認識AFに加え、動物認識AFに対応。画像分析により画面上の動物の大きさと位置を認識し、 被写体となる動物の体にAF枠を最大3枠表示。動物の顔の向きに関わらず被写体へのピント合わせに対応。ただし、認識できるのは鳥、イヌ科(オオカミなどを含む)、ネコ科(ライオンなどを含む)の動物。

遠近の被写体、どちらを狙う場合も迷わない「AF-ON近側、遠側設定」に対応

ピントを合わせたい被写体が、手前にあるか奥にあるか、優先する対象を選べる新しいAF制御が可能。AF-ON時に「近側」に設定すれば、ピントが背景に抜けるケースを抑えられ、「遠側」では手前の障害物の影響を受けにくいことにより、スムーズなピント合わせが可能。「近側」「遠側」は、Fnボタンに設定し、瞬時に切り換えが可能。

細かなピント確認が可能な「AF時ピーキング」に対応

MF時だけでなくAFS時も、ピントのピーク位置が色つきで表示されるピーキング機能に対応。被写体のどの部分にピントが合っているのかひと目で確認でき、細かなピント合わせが求められる撮影などで活躍。

動画記録機能の向上(G9のみ)

4:2:2 10bit記録、4K/30p記録(MOV)、VFR、HLG動画、V-Log L(別売DMW-SFU1)に対応。4:2:0 8bit記録に比べ2倍の色情報、全体として64倍の情報量を保有している4:2:2 10bit記録は、カラーグレーディング時の微妙な色調整や、ダイナミックな色変換、CG合成時の高品位なグリーンバック合成が可能。4:2:2 10bit 4K/30p記録をボディ内部のSDカードへ記録可能で、HDMI出力の外部レコーダーを使用し、4K/60pでの4:2:2 10bit記録も可能。ただし、連続記録時間が29分59秒を超える場合は記録が停止される。

ハイレゾモード時の動き補正に対応(DC-G9のみ)

ハイレゾモードでの撮影時、動きのある領域に対する補正方法を「MODE1」「MODE2」から選択可能。動きのある領域は合成処理を行わず、1枚の撮影画像のみを適用。残像を抑制して自然な表現が可能。

ライブビューブーストの表示モード改善

天体撮影など暗い環境でも被写体や構図を確認しやすいよう、画面を明るく表示するライブビューブーストで、表示を「MODE1」「MODE2」から選択可能。「MODE1」では、明るさ弱めで表示の滑らかさを優先。「MODE2」では、明るさ強めで視認性を優先。

ストロボ連携に対応

Profoto社製コマンダー「Air Remote TTL-O/P」、「Profoto Connect-O/P」に対応。ただし、すべての性能を保証するものではないとされる。