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ラックスマン、ROHM製DAC「MUS-IC」や新ドライブメカ搭載の最上位SACD「D-10X」

ラックスマンは、世界初搭載となるROHM製DAC「MUS-IC」、新オリジナルメカニズム「LxDTM-i」、新フルバランス出力アンプ「ODNF-u」などを搭載、MQA-CDやMQAファイルの再生も可能な、新フラッグシップSACD/CDプレーヤー「D-10X」を12月下旬に発売する。価格は120万円。

新フラッグシップSACD/CDプレーヤー「D-10X」

2014年に発売した「D-08u」の後継機種。読み取りから出力まで理想的な信号経路を実現するレフトサイドメカ構成は維持しながら、「あらゆる部分を考えられ得る最高のスペックのパーツや最新技術により一新した」という。

ディスクドライブメカは、新メカを採用。メカの取り付け部をサイドフレームに貫通一体化することで剛性を高めている。8mm厚のフロント部からリアエンドまで貫かれたアルミサイドフレームと 5mm厚のスチールトッププレートにより強固にメカを包み込み、外来振動をリジッドに遮断する新高剛性オリジナルメカニズム「LxDTM-i」を採用している。

一般的なセンターメカ構造に対し、物量を投入したアナログ回路のための容積の確保や各種信号の理想的な流れ、振動経路、重量バランスに優れるアシンメトリー(非対称)構成のレフトサイド・メカ・レイアウトが特徴。ドライブには、防塵と静音性に優れる精緻な動作が特徴のダストプルーフシャッターも装備している。

DACには、最新のROHM製「MUS-IC」BD34301EKVをデュアル構成(モノラルモード)で搭載。USB DACとしても機能し、最大768kHz/32bitのPCMデータと、DSD 22.4MHzまで対応。S/PDIF入力は、最大192kHz/24bitまでサポートする。

MQAのフルデコードにも対応。CD・USB・S/PDIFのすべての入力で対応している。

発振周波数付近のノイズを低減する、高精度・低ジッターの新超低位相雑音クロックモジュールを搭載。SACD/DSDファイル再生時に好みの音質に調整できる、2モードのアナログFIRフィルターも備えている。

アナログ回路の出力アンプ部には、誤差検出精度のさらなる向上を果たし、高域を中心に全体域に渡って歪特性を大幅に改善したという独自の帰還方式ODNFの最新バージョン「ODNF-u」を搭載。独立した出力フィルター・ブロックを持たせず、ODNF回路内部でゆるやかな(1次フィルター×3)帯域処理を施すことで、自然なアナログ波形の再現している。

大型電源トランスから各回路独立のレギュレーター+大容量ブロックコンデンサーを経由する高慣性(ハイイナーシャ)の電源環境を構築。

シャーシ電流によるアースインピーダンスの上昇や発生磁界の影響を隔絶するループレスシャーシと、デジタルノイズを遮断するシールドシャーシの複合構造を採用している。

銅の伝導率と真鍮の硬度を併せ持つカッパーアロイ製高品位RCA端子とノイトリック社製高級XLR端子を採用。

微小レベルのデリケートな音楽信号を不要な振動から守る、グラデーション鋳鉄製レッグも装着している。

筺体はブラスターホワイトの仕上げ。視認性に優れたズームおよびディマー機能付きFLディスプレイを装備。テンキー付きアルミ製リモコンが付属する。

入力端子はUSB×1、同軸デジタル×1、光デジタル×2。出力は、同軸×1、光デジタル×1、アンバランス×1、バランス×1。外形寸法は440×418×154mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は22.4kg。消費電力は40W。