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世界初、レコード針のカンチレバーに木材“黒柿”を使ったJICO「MORITA」

日本精機宝石工業(JICO)は、カンチレバーに黒柿材を使用したレコード針「MORITA~Wood Carving Cantilever~黒柿」を11月18日に発売する。価格は、ShureカートリッジV15 TypeIIIやM44対応針が10,000円。V15 TypeIV、V15/V、V15VxMR対応針が12,000円。

「MORITA~Wood Carving Cantilever~黒柿」のカンチレバー部

JICOのレコード針職人、森田耕太郎氏の「木製のカンチレバーをもったレコード針の音を聴いてみたくなった」という一言から生まれた製品。職人森田氏の精神、技術、実績を後世に残したいという意図から森田氏の名を冠したという。

一般的な金属製のカンチレバーと異なり、天然木を採用したため、削り出した後、節や亀裂が入っていると使い物にならないという。木材の持つ特性を生かし一つずつ慎重に組み立てたとしている。

黒柿は、山地の寒冷地に植えられており、黒色の縞は渋柿に比較的よく出るとされている。正倉院「黒柿両面厨子」のほか、東宮御所の壁面にも使われている。

針圧は、V15 TypeIII、V15 TypeIV、V15/V、V15VxMRが0.75~1.25g。M44G/M44-7両用で1.5~3.0g。

また、「MORITA~Wood Carving Cantilever~黒柿」の試聴会が11月16日14時から「JAZZ OLYMPUS!」にて開催。MCはオーディオライター田中伊佐資氏が務める。入場料無料の1ドリンク付で、完全予約制(先着30名)。申し込みは、JICOのwebサイトで受け付けている。

森田耕太郎氏