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3Dプリント筐体で低音強化した520万円のスピーカー「HYLIXA」

タイムロードは、3Dプリンターで筐体を製作する英NODE(ノード)ブランドのスピーカー「HYLIXA(ハイラクサ)」を11月22日に発売する。価格は520万円(ペア)。仕上げの色は白をベースにカスタマイズ可能で、前面はシルバーとマットブラックの2種類に加え、オプションでゴールドも選択できる。完全受注生産で、納期は約2カ月。

英ケンブリッジに本拠を置く2018年創業の新鋭オーディオブランドNODEによる第1作目のスピーカー。3ウェイのフロアスタンディング型で、3Dプリンターで製作した筐体は、接合部のないユニークな形状。

特注仕様の前面ゴールド

4.5cmのミッドレンジユニット「BMR」(Balanced Mode Radiator)を搭載。平面振動板を使ったユニットだが、低い音はピストンモーション、高い音は波打つように動作するもので、広帯域/広指向性を特徴とする。さらに、14cm径のコーンウーファーユニットを筐体内部に後ろ向きで配置。このユニットからの音が、渦巻き状で1.6mに及ぶトランスミッションラインを通り、前面のスリットから放射することでサイズを超えた低域再生を可能にしたという。

ScanSpeak製のツイーターから出る高域と、BMRユニットからの中域、スリットから出る豊かな低域と合わせて広帯域再生を行なう。

【訂正】初出時、「14cm径のBMRユニットを後ろ向きに配置」としていましたが、正しくは「4.5cmのBMRミッドレンジユニットを前向きに、14cm径のコーンウーファーユニットを後ろ向きに配置」という構成でした。お詫びして訂正いたします(12時55分)

前面
側面
内部のトランスミッションラインを通って前面スリットからも音を放射

SLS法(レーザー焼結法)の3Dプリンティングテクノロジー採用で、筐体素材はガラス繊維配合ナイロン。長いトランスミッションラインを小型筐体に備えることで、点音源を追求した。また、音の回折を防ぐため、ネジ1本に至るまでスピーカー表面に露出させない「ステルスキャビネット」設計も特徴。

3Dプリンターで成型

ネットワークは三次元構造で、支柱部に搭載。ターミナルは支柱の下部に備える。感度は82.4dB、インピーダンスは6Ω(最低2.6Ω)。外形寸法は433×278×960mm(幅×奥行き×高さ)、重量は15kg。

三次元構造のクロスオーバーネットワーク
ターミナル部