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ボッシュ、スマートグラス向け「Light Drive」開発、CESで公開。網膜に直接投影

ボッシュ・センサーテックは、2020年1月に米ラスベガスで開催される「CES2020」において、スマートグラス向けの「オプティカル Light Drive システム」を初公開する。MEMSミラー、光学部品、センサー、処理回路などの統合型ソリューションで、「直射日光の下でも鮮明でクリアな画像を表示する」という。

「オプティカル Light Drive システム」

使用者の網膜に画像を直接投影することで、プライバシーを確保しながらクリアな画像を提供するとともに、昼夜を問わず着用できるという。Light Drive内部で、MEMSを実装したコリメート光スキャナーが、スマートグラスのレンズに埋め込まれたホログラフィック光学素子(HOE)をスキャン。HOEが光線を目の網膜上に投影することで、「常にはっきりした画像を映し出す」とのこと。曲面レンズや矯正レンズにも対応する。

「オプティカル Light Drive システム」

さらに、現在開発中の統合パッケージを利用することで、「ウェーブガイドシステムのパフォーマンスの最適化も可能」とする。

世界初のターンキーシステムにより、小型化、軽量化に加え、よりスタイリッシュなスマートグラスのデザインも可能になる。スマホとペアリングし、ハンズフリーで「ナビ、電話、アラームやカレンダーの通知、WhatsAppやWeChatなどのメッセージアプリにも最適。ToDoリストや買い物リストなど、日常的なメモアプリの利便性も大幅に向上する」という。

搭載製品のイメージ

Light Driveシステムは市場最小で、既存の製品と比較して奥行を30%削減。サイズは約45~75×5~10×8mm(長さ×高さ×幅/製品によって異なる)で、 重さは10g以下。「メーカーはフレーム幅を小さくしたスタイリッシュなデザインが可能になり、第一世代の分厚いデザインのスマートグラスは過去のものとなる」とする。

搭載製品のイメージ