ニュース
ローランド、スマホのライブ配信にTV番組のような演出を追加できるツール
2020年1月8日 08:45
ローランドは、スマートフォンからライブ配信する際に、多彩な演出を加えて動画のクオリティを上げられる、アプリとコントローラーのセット「GO:LIVECAST」(ゴーライブキャスト)を、1月25日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は28,000円前後。
YouTubeやFacebookなどのSNSに、動画のライブ配信機能が追加されているが、配信内容のジャンルはフリー・トーク、カラオケ、楽器演奏、メイクアップ方法の解説など、多様化。テロップや効果音などを加える演出の重要性も増しているが、それらを実現するには専用機器の準備や操作が必要で、初心者にはハードルが高い面がある。
GO:LIVECASTは、スマートフォンでのライブ配信に、リアルタイムでテレビ番組のような多彩な演出を加えられる編集ツール。iOS/Android対応の専用アプリをインストールしたスマホに、付属のコントローラーを接続。ボタン操作でテロップやタイトル画面、インパクトのある効果音などが加えられる。
ライブ配信サービスのTwitCasting(通称:ツイキャス)をはじめとするライブ配信サービスに対応。特にツイキャスでは、モイとの技術協力で、よりスムーズで安定した配信を実現しているという。
専用アプリには、拍手や笑い声のほかコミカルな効果音、幅広い場面で使えるBGMや静止画、動画サンプルを内蔵。ユーザー自身がスマホに保存した動画や写真、音楽の使用も可能。テロップを挿入する際には、文字や色を自分で設定でき、雰囲気づくりにこだわった演出ができる。
さらに、顔の映りをよくする「美肌フィルター」など、便利な機能も搭載。無線接続した2台のスマートフォンのカメラ映像を使って、アングルを切り替えたり、2つの画面を重ねたりすることも可能。視聴者からのコメントをアプリの画面上に表示して、配信中にリアルタイムのコミュニケーションが楽しめる。
コントローラーにはマイクを内蔵。各音声のバランス調整や、マイク音声のミュートも簡単。エコー機能で歌やトークをより印象的に演出したり、外部マイクを接続してより高音質で配信することもできる。
もう1台スマホを用意すれば、無線接続で2台目のカメラとして使うことも可能。2台のカメラの映像を切り替えたり、メインの画面にもうひとつの「サテライト画面」を重ねて表示することもできる。
コントローラーは手のひらサイズで、演出の素材を割り当てる6つのボタン、マイク音声のオン/オフ用ボタン、エコーのオン/オフ用ボタン、2台のスマートフォンの映像切り替え用ボタンなどをレイアウト。入力端子ごとのボリュームつまみや、マイク感度を調節するつまみもついている。
内蔵マイクのほかに、48Vファンタム電源対応のマイク端子を装備。コンデンサー・マイクを接続して、高音質のトークや歌を配信できる。ヘッドセット・マイクの接続も可能で、マイクの位置を気にせず配信できる。ライン入力には、シンセサイザーなどの楽器を接続し、演奏を高音質で配信できる。
コントローラーの外形寸法は、107×138×53mm(ケーブルを除く/幅×奥行き×高さ)で、ケーブルを除いた重量は180g。