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ビクタースタジオが協力した、ケンウッドの車載ハイレゾスピーカー

JVCケンウッドは、ケンウッドブランドより市販向けの車載カスタムフィット・スピーカー「XSシリーズ」の2モデルを2月中旬に発売する。開発にあたっては、ビクタースタジオとの共同チューニングを実施。音にこだわりのあるユーザーに向けた製品で、日本オーディオ協会の「Hi-Res AUDIO」ロゴも冠している。価格は、ウーファーが17cmで3wayの「KFC-XS174S」、16cmで3way「KFC-XS164S」どちらも32,000円。

ウーファーが17cmで3wayの「KFC-XS174S」

ケンウッドのカースピーカーとして初めて、国内最高峰クラスの設備・技術を誇るビクタースタジオと共同チューニングを実施。ビクタースタジオのエンジニアと音質を調整することで、「XSシリーズのコンセプトである‟臨場感”を、さらに進化させた」という。セパレートタイプスピーカーのフラッグシップモデルと位置付けている。

ケンウッドのカースピーカーで初となる、2Wayツィーターを採用。25mmのソフトドーム、9mmのチタンドームツイーターを組み合わせたもので、それぞれのツィーターが異なる帯域を再生することで、ワイドレンジで豊かなハイレゾ音源の再生が可能という。

さらに、音の厚みと艶をグレードアップさせるという新設計のディフューザーを採用。中央部の凹形状がボーカルの音像を鮮明にし、径方向に空けた空間と外周の壁が位相とレスポンスの乱れを排除している。

コイルの電磁誘導で発生する磁気変調歪みは、アルミショートリングで打ち消し、よりクリアな音を実現。高い剛性で不要な振動を抑える新設計の「アルミダイキャストウーファーフレーム」も採用している。

振動板には、軽量ながら高強度、高靱性を兼ね備えた「高剛性グラスファイバー」を採用。振動板のリニアリティーを向上させる「スムースモーションエッジ」を採用。エッジ部分に径の異なる2つのカーブを組み合わせて振幅リニアリティーを向上させている。

ボイスコイルは、真四角の断面を持つ線材を2層に巻くことで、磁束密度を高密度化。高い駆動能力でパワフルなサウンド再生を実現する「スクエアボイスコイル」としている。

新設計ツィーターには、ハイパスフィルターに電気損失が限りなくゼロに近いという高音質フィルムコンデンサーを採用。なお、XSシリーズ用に開発されたハイレゾ再生が可能な2Wayツィーターは、単品でも「KFC-ST1004」として15,000円で発売する。

「KFC-XS174S」は2Wayツィーターに加え、17cmグラスファイバー振動板のウーファーを、「KFC-XS164S」は16cmウーファーを採用している。再生周波数帯域は34Hz~56kHz(-10dB)と38Hz~56kHz(-10dB)。インピーダンスはどちらも4Ω。

エントリーモデル「RSシリーズ」6モデルも

2月中旬には、エントリーモデルとなる「RSシリーズ」の6モデルも2月中旬に発売する。RSシリーズとして初めて、ハイレゾ音源に対応したセパレートタイプの2モデルを新たに加え、コアキシャルタイプの4モデルを合わせた計6モデルをラインナップしている。価格は以下の通り。

KFC-RS174S
  • 17cmセパレートカスタムフィット・スピーカー KFC-RS174S 15,000円
  • 16cmセパレートカスタムフィット・スピーカー KFC-RS164S 14,000円
  • 17cmカスタムフィット・スピーカー KFC-RS174 7,500円
  • 16cmカスタムフィット・スピーカー KFC-RS164 7,000円
  • 12cmカスタムフィット・スピーカー KFC-RS124 7,500円
  • 10cmカスタムフィット・スピーカー KFC‐RS104 6,500円