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フランコ・セルブリンの“要素”を盛り込んだフロア型「Accordo Essence」

STUDIO FRANCO SERBLINは、マッシミリアーノ・ファヴェッラ氏が“アッコルド”へのオマージュとして一から全てを手掛けた、同社の第4作目の3ウェイ・フロア型スピーカー「Accordo Essence」を5月に発売する。価格はペアで185万円。受注開始は3月4日から。取り扱いはアーク・ジョイア。

3ウェイ・フロア型スピーカー「Accordo Essence」

スタジオ・フランコ・セルブリンは、 Sonus faber創業者であり、イタリアが誇るスピーカー開発の巨匠、故フランコ・セルブリン氏のメーカー。

2011年に発売した“調和”を意味するブックシェルフスピーカーで、フランコ・セルブリン氏が生涯最後に手掛けた作品でもある「Accordo」(アッコルド)を、現在の同社オーナーで、全製品を製作しているマッシミリアーノ・ファヴェッラ氏がアッコルドへのオマージュとして開発したのが、新製品の「Accordo Essence」(アッコルド・エッセンス)となる。

マッシミリアーノ・ファヴェッラ氏

Essence(要素)というモデル名の通り、Accordoの要素だけでなく、フランコ・セルブリン氏の要素、つまりセルブリン氏がよく使用していた木材やパーツ、愛した曲、芸術的感性などを盛り込んだモデルだという。

エンクロージャーはAccordoと同様に、完全無垢ウォルナット材を使用。寄木手法で完成させている。天地の底板を除き、本体のどこにも平行面は無く、側面は全て曲面体に仕上げる事で、ユニットの背圧を全てエンクロージャー内で乱反射させ、定在波を抑制している。これにより、「音楽に刻み込まれた空気感や質感、アーティストのエモーションまでもナチュラルに再生する」という。背面にバスレフポートを2つ用意。風切り音も排除している。

ツイーターは、デンマークのユニット設計者であるラグナー・リアン氏によって設計された、29mm径のシルク・ソフトドーム型で、Accordoと同一のもの。

ミッドウーファーは、新モデル専用にカスタムメイドされた高分子素材配合の150mm径スライスド・ペーパーコーン型ユニットを採用。センターキャップには、金属性のフェーズプラグを採用することで、淀みのない自然な中低域を再生しり。

ウーファーには、高分子素材を配合した180mm径のスライスド・ペーパーコーン型ユニットを採用。このモデル専用のカスマムメイド・ユニットとなる。センターキャップにアルミニウム素材を配合させることで、優れた応答性を発揮するという。

クロスオーバー・ネットワークの内部配線材には、セルブリン氏がかねてより採用していた「Ytel」銀・パラジウム合金ケーブルを採用している。クロスオーバー周波数は200Hz/3kHz。全体の周波数特性は35Hz~22kHz。出力音圧レベルは88dB/2.83V。公称インピーダンスは4Ω。スピーカー端子はシングルワイヤリング。

外形寸法は325×430×1,080mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は1台30kg。